平年より少し温かい日が多かった今年の11月ですが、ここ何日かで平年並みの冷え込みとなった模様です。
脱衣場で服を脱ぐとき、湯船から上がった時、朝お蒲団から出る時etc…寒いと感じませんか?寒いと感じる=ヒートショックです。
ヒートショックですが、何が悪いかというと、“血圧の変動”と言われています。
例えばお風呂での一連の流れを見てみても
①寒い脱衣室で服を脱ぐ⇒寒い⇒血管が収縮⇒血圧上昇
↓
②熱い湯船に入る⇒温い⇒血管が膨張⇒血圧低下
↓
③湯船から出る⇒寒い⇒血管が収縮⇒血圧上昇
30分くらいの間だけでもジェットコースターのような血圧の変動が生まれます。
ただ若い方の場合、まだまだ血管も柔らかく柔軟性があるので、この変動も吸収できる訳ですが、
お年を重ねられると血管も硬くなり、変動を吸収できなくなると内臓に悪さをする・・・。
ヒートショックの怖さはこれにあります。
スマートウェルネス、住宅の健康への貢献を言われ始めていますが、
高気密・高断熱をすすめられる理由はこのあたりにあるわけです。
家の中に寒いと感じる場所をなくそう!と。
では、コアハウスの家はどうなんだろう?と思い立ちまして、
少し実験してみました。
築37年の実家
LDKは長期優良住宅化リフォーム済
11月9日 19時頃のキッチンと、お湯をはる前のユニットバスのサーモグラフィです。
キッチンは20℃ほどあるのに対して、お風呂は13℃ほど。
ヒートショックがありますので、予暖してお風呂を使う方がいいでしょう。
両親の健康長寿のためにも、何か対策を考える必要性を認識しました。。。
対して築2年半の自宅
OMソーラー搭載
同じく11月9日 19時30分頃のリビングと、浴室のサーモグラフィ。
もちろん浴室は暖房器は未使用・未設置です。
晴天の日でしたので、OMソーラーの効果の高い日ですが、ヒートショックのない環境。
まだ深刻な健康リスクを考える年齢ではないですが、終の棲家となる自宅なので、
お風呂に関しては、老いても安心して使えそうです。
両親に対しては大変申し訳ない結果ではありますが、コアハウスの家は、
ヒートショックのリスクは少ない模様。
家づくりでは、このあたりにも注意して検討されることをお薦めします。
デザインだけではダメ。性能だけでもツマラナイ。
家づくりは奥が深いです。
(記/チバダイスケ)