畑の土地を買って家を建てたい、ご親族が所有する農地を使って家を建てたい。そんな家づくりが福山市でできなくなっていることをご存じでしょうか?
こんにちは!テシマです。
今回は少々マニアックな福山市における市街化調整区域での家づくりに関わるお話しです。
意外と知らない人も多い、でも知らないと家づくり計画が大きく変わってしまう方もいらっしゃると思いますので、是非ご一読ください!
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↓このブログはこんな方に読んで頂きたい内容になっています↓
・にぎやかな市街地より、落ち着いた郊外に家を建てたい方
・住宅建設用に検討している土地が市街化調整区域で、畑などの農地である
・現在の農地になっている土地に将来家を建てたい
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市街化調整区域って?
物件を探す際に見かける「市街化区域」と「市街化調整区域」。違いを簡単に言うと、「市街化区域」は街を活性化させるために活用される地域で、「市街化調整区域」はあまり市街地開発をせず、無秩序な市街地の拡大を防ぐ地域です。一般的に市街化調整区域は郊外に多く、福山市で市街化が進んでいるエリア以外では多くの市街化調整区域が広がっています。
市街化調整区域は一般的な土地に比べて制約があることから、価格が割安な場合が多く、宅地利用として多くの分譲地が造成されてきました。
福山市ではこれまで、一定の立地基準を満たせば市街化調整区域での家づくりを許可する「50戸連たん制度」がありましたが、この制度が2022年3月31日で廃止されました。
50戸連たん制度の廃止
「50戸連たん制度」とは・・・・
本来は原則建物の建築や宅地造成などが禁じられている市街化調整区域でもその土地に近接して50戸以上の住宅や店舗があれば建物の建築や宅地造成などを特例で認める制度。
この制度があったおかげで、これまでは市街化調整区域でも上記の条件を満たしていれば比較的簡単に住宅の建設や分譲地開発ができていました。
なぜこの制度を廃止したかというと、福山市はこれから進む人口減少を見据えて市街地に人を呼び戻し、都市機能や行政サービスをコンパクトにまとめ維持していくことを考えているからです。この廃止により、福山市内の市街化調整区域内では住宅建築が難しくなりました。
ちなみに、「50戸連たん制度」の廃止決定が発表されたのが2020年で、実際に施行される2022年4月1日までに2年の有余があったため、それまでに多くの農地が許可申請に出されました。そのため、不動産業者も現在は許可済みの土地をいくらかストックしている状態になっており、これから1~2年は市街化調整区域の分譲地販売が継続すると予測されます。
そのため、すぐにこの制度の影響を受けるのは、農地からの宅地転用を検討されていた方で、2022年3月31日までに許可申請を出していない方になります。
50戸連たん廃止後の市街化調整区域での家づくり
これまでの話で、郊外(市街化調整区域)の農地に住宅を建てるのが難しいとお話しましたが、実は一部例外となるパターンがあります。
それは、「農家住宅」「分家住宅」といった一定の条件を満たす場合のみ、開発許可を得られ建築が可能になるというものです。
ただ、これらは少々難しい手続きとなるため、専門家にご相談されることをおすすめします。
コアハウスでは、市街化調整区域での開発許可+建築のご相談も承っております。
検討していた土地に住宅が建築可能か、そうでないかのアドバイスもさせて頂きますので、お気軽にご相談ください🍀
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