こんにちは!コアハウスの広報をしている手島です。
今年の夏は本当に暑いですね。35℃以上の猛暑日が当たり前になり、冷房の節電を気にしている余裕もなくなってきました。高気密高断熱の家はエアコンだけで夏涼しく過ごせますよ!という話はよく聞きますが、物価も高いし、できれば電気代も抑えたいのが主婦の本音(涙)
ダイキン工業の調べによると、家庭で「節電」に取り組みたいか質問したところ、「積極的に取り組みたい」が40.2%、「どちらかというと取り組みたい」が50.4%と、9割以上が節電への取り組み意欲を持っているとのこと。
一方で、この夏、節電が上手にできるかと聞いたところ、6割以上の人が「上手にできないと思う」いうと回答に。意欲的に節電に取り組みたいと思いつつも、実際のところ上手に節電できるかどうか自信がないことがうかがえる結果となりました。
実際、猛暑の中でエアコンの使用を控えることは危険な行為です。
我慢をしてエアコンを控えるのではなく、エアコンの力を極力使わず快適に過ごる家、というのが理想なのではないでしょうか。
実は我が家も、現在マイホームの検討を始めたところでして、夏の暑さ対策にはとても興味があります。
今日は、夏を省エネで快適に暮らせる家づくりのポイントを解説したいと思います!
一番重要なポイントが、「室内に暑さを伝わらせない」ようにすること。
また、空調機器で冷やした室温をキープすることも重要です。
そのためには、家自体の気密性・断熱性を高めなくてはいけません。
一般的な手法として、
などがありますが、これらを取り入れることで、室内が外気温の影響を受けづらくなり、空調負荷が軽減できるだけではなく、室温が常に安定しているため、夏も冬も一年中快適に過ごせ、健康面でのメリットも得られます。
ただ、高気密・高断熱をこだわりすぎると、せっかく気持ちよい窓辺が少なくなったり小さくなったりという制約がでてきてしまいます。あとコストも…^^;
コアハウスでは、居心地のよさと性能、コストの丁度いいバランスを考えた設計を大切にしています。
日射遮蔽 って何?
と、思われた方も多いと思います。建築関係以外では、耳慣れない言葉ですよね。
日射遮蔽とは、窓から入ってくる太陽熱を遮ることを言います。いわゆる「日差しのカット」ですね。
夏の室内の温度を快適に保つには、日射遮蔽がどれだけしっかりと出来るかはとても重要です。もちろん、日射遮蔽を全くせずとも、大容量のエアコンがあれば室温を下げることはできます。しかし、高い電気代を払わなければいけないのはもちろん、エアコンの冷気を浴び続けるのはとても不快なものです。
日射遮蔽をきちんと計算した住まいは、高めの温度設定でもエアコンの効きが良く、電気代を削減することもできます。
ではどんな方法があるのでしょうか?
当たり前でシンプルですが、軒や庇は日射遮蔽にはかかせません。
最近はシンプルな箱型デザインのお家など、デザイン上(コスト上?)のためか、軒や庇がない家も多く見られます。
軒や庇にはこんな役割があります。
1.差し込む日差を遮ってくれる
2.壁を雨水から守る雨よけになってくれる
3.雨が窓にあたりにくくなる
4.すだれやシェード・タープを設置しやすくなる
軒が無いと夏場の強い日差しが直接窓から入り込み、室内の温度をぐんぐんあげてしまいます。
エアコンは室温を下げようとフル稼働し、どんどん電気を使ってしまう結果に。
冬の場合、南の掃き出し窓(一般的な幅1.6m×高さ2.0mサイズ)に差し込む太陽の熱量は1000wの電気ストーブ3台分と同程度と言われてるのですが、
反対に夏の場合には、電気ストーブを付けながら冷房しているようなもの。。なのです。
その他に、軒や庇がないと直接日が当たる部分だけ床の色が褪せたり、雨の日は窓を開けれないなど、後から後悔する声もよく聞かれます。
家の長持ちにも繋がりますので、軒は省かず付ける方がおすすめです。
さて、先ほど軒の大切さについて語りましたが、
日差し対策でよく耳にする「窓の日除けの取付」はとても室内が涼しくなります。
カーテンやブラインドで日差しを入れないようにすることもできますが、これはすでに窓に太陽の熱が伝わっている状態です。すだれやよしずは窓に熱が伝わるのを外側からカットしているので、カーテンよりも格段に高い効果が得られます。
私もマイホームでは、よしずが付けれるような軒を考えたいなと思っています。
↓見た目も趣があって素敵ですよね♪
コストは少々かかりますが、外付けブラインドやアウターシェードというものもあります。
ところで、南面の掃き出し窓に日除けシェードを付けられているお家は良く見られますが、
実は夏は東西の窓から一番日差しが入る というのをご存じですか?
私も最近まで知らず、チバ社長から教えて頂きました。
夏は太陽の位置が高いため、昼間は窓よりも屋根に日射が当たります。
この図から見ても、南面の窓から室内に入る日差しは軒で十分カバーできそうです。
そして東西の窓は朝日や夕日といった、太陽が低い時間帯の日射になるため、窓の横から日差しが入ります。
この理由から、夏はよしずやアウターシェードを東西の窓に付ける方が効果的なのです。
さらにガラスを遮熱タイプの物に交換すると日射熱を効果的にカットできますよ!
窓の内側に付けるタイプであれば、ハニカムスクリーン(ハニカムシェード)がおすすめです。
ハニカムスクリーンとは、スクリーン部の断面形状がハニカム(蜂の巣)構造の窓回りアイテムのことです。
スクリーン内部の空気の層が、外気の侵入・室内の空気の流出をしっかりブロックしてくれます。
そのほか窓に設置するアイテムには、カーテン、ロールスクリーン、ブラインドなどがありますが、省エネ効果を期待するなら、ハニカムシェードがおすすめです。
和紙のような質感で、インテリア的に見ても、上品で素敵です。
また、新築の場合はウッドデッキを検討される方も多いかと思いますが、猛暑の炎天下の中ではデッキ面が50度以上になることも。庇をつけたり、夏だけタープなどの日除けを付けることをおすすめします。
ちなみに、ウッドデッキの素材には天然木材と人工木材がありますが、天然木材の方が、ウッドデッキ表面の温度が高くなりすぎないない傾向があります。
外構計画では、窓の外に落葉樹を植えることで、夏は緑を通して涼しい風を取り入れながら日差しを遮り、冬は光を取り入れることができます。
落ち葉の手入れが大変ということで敬遠されがちな落葉樹ですが、家族皆で四季を感じ、紅葉を楽しむ暮らしも素敵です。
暑さを不快に感じる原因の一つに「湿度」があります。湿度は体感温度を大きく左右する要素です。 汗は蒸発するときに身体から熱を奪い、体温を下げる働きをしますが、湿度が低いと汗が蒸発しやすくなるため寒く(涼しく)感じます。
この湿度を調整してくれる素材として代表的なものに「珪藻土」や「漆喰」がありますね。
漆喰は石灰石という岩石を原材料とする壁材で、珪藻土は珪藻(けいそ)といういわゆる「藻」の一種が粉末状になり、それに固めるための材料を混ぜて作られたものです
ちなみに、珪藻土と漆喰を比べると、珪藻土は漆喰の約2倍の調湿性能があり、製品によっては6倍と言われるものもあります。
実際に珪藻土壁を施工された住まい手様のお家を夏に訪問したことがありますが、空気感が全然違うんです。言葉ではなかなか伝えられないのが残念ですが、空気が澄んでいて、マイナスイオンが漂っているような心地よさ。訪問した日は初夏の蒸し暑い日だったのですが、空調はついておらず、それでもスタッフ全員が、「心地いい~!」と癒されていたのを覚えています。
(こちらのお宅は軒もしっかりとってありました)→ 施工事例
珪藻土は、乾燥している時は湿度を放出してくれるので、冬は空気が乾燥せずに過ごせます。
機械的に除湿器や加湿器を使って調湿することもできますが、珪藻土壁にするとこれが必要ありません。その他に消臭効果もあり、臭いがこもらないのも、空気が澄んでいる理由です。
見た目も味わいがあって、電気代もかからない自然の調湿・消臭作用、いいことづくめですね。
私は以前までは壁材のことまであまり意識はしていなかったのですが、お客様宅での心地よさにその違いを実感。自分も家を建てるなら取り入れたい!と思ったのでした。
動物も飼いたいと思っているので、消臭効果にも期待しています。
やりたいことがありすぎて、予算との相談になりますが… (汗 )
これまでは、「珪藻土」や「無垢材」は素材感へのこだわりや自然志向の強い人が使うイメージがあったかもしれません。
しかしこれらの素材がもつ「調湿効果」「断熱効果」は、電気代が高騰している今だからこそ、是非注目して頂きたい素材です。
今回は「節電」の観点から家づくりでできること、おすすめのアイテムを紹介させて頂きました。
もちろんこれらの工夫は節電だけではなく、暮らしの豊かさも底上げしてくれるポイントであることも間違いありません!
いいなと思うポイントがありましたら、是非取り入れて頂ければと思います^^
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あとがき
今回も長文のブログになってしまいましたが、家づくりでできる暑さ対策について、お役に立てましたでしょうか?
ここまで読んで頂けていたら、とても嬉しいです。ありがとうございます。
話はちょっとそれますが、実際に見て体感すると写真では感じることができない空気感や匂い、素材感の違いや、光や風、いろんな発見があります。
我が家もそんなたくさんの参考から得た「いいなポイント」をたくさん貯めていて、これからの家計画に反映していこうと思っています。
これから家づくりを検討される方も是非、モデルハウスや見学会で実物を見て、参考にしてみて下さいね♪
このブログでは、家づくりにプラスにような情報を、つたない私なりの目線で発信していきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします( `・∀・´)ノ
関連ブログ
コアハウスで広報をしているスタッフ手島が、リノベーション後の暮らし心地を住まい手様に聞いてきました!
前回のインタビューに引き続き、木の家リノベーションの住まい手様の玄関・水回りスペースのお話です。こだわりポイントを全部ご紹介すると長くなってしまいました!(汗)
参考になるポイントもたくさんありますので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです^^
S様邸 建築概要
幅が広かった玄関は入口の向きを変え、半分を収納スペースに。
手島(以下T):玄関のこだわりリノベーションポイントはありますか?
S様(以下S):やっぱり収納ですかね。子どもが部活で使うものが結構多いんですけど、以前は家に帰ったら玄関の床に置きっぱなしになっていて。そういうものを全部収納できるように設計して頂きました。
あとはアウターをかけたり、細々した物を仕舞ったり。
T:目隠しカーテンをDIYされたんですね。
S:そう、最初は入口がオープンでいいかなと思っていたんですけど、やっぱり扉はあった方がよかったかな。ごちゃごちゃしたものが見えちゃうので。後から突っ張り棒を付けたんですけど、付ける場所にちょっと困ったりして。
T:なるほど。。後からカーテンを付けるなら、付け方も考えておかなくてはいけませんね。
S:はい、でもすっきり収納できるようになってよかったです。
お客様からは木のいい匂いがするね!と言われます。
T:リノベ後の洗面台の使い勝手はいかがですか?
S:とっても使いやすいです。掃除もしやすいですし。
T:継ぎ目のないカウンターなのでお掃除しやすいですよね。ハイバックタイプなので水はねも安心です。あと、鏡の下からティッシュが取り出せるのが、いいですよね!使ってみて、いかがですか?個人的にすごく気になっていて(笑)
S:そう、これ最高です!
T:私も家を建てる時は洗面所に採用したいです!目立たないし、使いやすそうでいいですよね。
S:我が家はティッシュですけど、ペーパータオルにしてもいいですし。
あと、もう一工夫した方が良かった点は、棚の中にそのままティッシュを置くと、取り出すときにちょっと引っ掛かってしまって。破れやすいので、棚板の一番下だけ、滑りやすい素材で作るのもいいかもしれません。
我が家はプラスチック製のティッシュボックスに入れているんですけど、すべりが良くなって断然使いやすくなりました。今入れているのは、100均で買ったティッシュケースです。
T:なるほど・・!100均にあるんですね。シンプルでいいですね。棚板を変えるより、プラスチックの方が滑りも良さそうにも見えます。
S:ティッシュボックスは上に物が置いたりもできますよ。
T:これはこれで、小物とか小さい化粧品を置けるのがいいですね。スペースの有効活用。
S:鏡裏には歯ブラシとか、家族それぞれの化粧品とかを入れています。家族分の歯ブラシとか歯磨きグッズをまとめてケースに立てて、普段はカウンター上に出しているんですけど、来客がある時は鏡収納にさっと入れます。
T:ワンアクションで仕舞えますね!
S:あと、トイレの横なので、トイレットペーパーや掃除用品なども洗面台下に収納しています。リノベーションの計画中はトイレの中に棚を付けることも考えましたが、洗面所の収納と兼用することにして、トイレ内には何も置かないようにしました。その分掃除もラクになりますし、作らなくてよかったなと。
T:確かに、トイレに棚は作りたくなっちゃいます。ないと掃除もラクなる・・。そういうメリットもありますね。
S:うちの場合はこれくらいの収納スペースで十分でしたね。
S:あと、廊下に窓がない分、トイレの入り口の上に明り取りの窓をつけて頂きました。圧迫感も軽減されて、良かったと思います。
T:この窓、壁がすっきりして見えますし、トイレの照明が点いているのが分かるから、人が入っているのも、分かりやすいです。
脱衣室は同じ面積のまま、内装と窓、浴室のリフォームを行ないました。
S:ここはカウンターを作って本当によかったです!カウンター下に家族それぞれの着替えやタオルを入れているんですけど、タオルを出して一旦置いたり、畳んだ洗濯物をカウンター上に置いておくと、家族が各自の引き出しに仕舞うシステムになっています(笑)
T:家族がそれぞれが自然と片付ける習慣ができるのは素晴らしいですね。ハンガーパイプは使いますか?
S:使ってます!冬は毎日洗わないような上着などを掛けたり、乾ききってない洗濯物をかけておいたり。あと、ちょっと寒い時に羽織るものとかをかけておくと、リビングからぱっと取れる。ここにあるのが丁度いいんです。
T:リビングと近いのが良かったんですね。
S:そうそう、エプロンもここにかけておいたり。
T:確かに、そういう場所ってあるといいかも!そこらへんにポイっとしがちなので(苦笑)
あと、カウンター下の引き出しがシンデレラフィットですね!
S:これ、後から探したんです。〇イリスオーヤマさんのものですけど(笑)
T:え、すごい!元から計画していたかのようにピッタリです(@_@)
S:そうそう(笑)奥行きは足りてないので、後ろにお風呂の蓋をしまってあります(笑)
そうそう、あと、この窓(横滑り出し窓)がすごくいいです!開けても外から見えにくいので。
お隣とすごく近いので、ここはこの窓にしてよっかったなぁと。
T:なるほど~!確かにこの開き方だと外から見えにくいですね 。見えてほしくない空間には横滑り出し窓いいですね。参考になります。
お風呂も明るくてピカピカになりましたね。昔と比べて、新しいお風呂はいかがですか?
さっき、お風呂の蓋が仕舞ってあると言われていましたが、使わなくてもお湯が冷めないんですか?
S:そうそう、我が家は皆が続けてお風呂に入るので必要なくて。お風呂のお湯が冷めにくいです。浴室も暖かいなと思います!お湯も低い温度でも温かく感じるというか。以前のような温度設定だと暑いと感じます。
T:浴槽や浴室内の保温力が違うんですね。
S:あと足元がひやっとしないのもいい。お掃除もしやすいです。さっと流せばすぐ乾きますし。
あと、以前は冬場に脱衣所でヒーターを付けていても寒かったんですけど、今はあまり寒さを感じないのが、違うなと思います。
T:壁や床下に断熱材がしっかり入りましたし、暖房の熱を逃がさなくなったんですね。
トイレや脱衣室のある廊下の反対側にはおばあ様の寝室があります。部屋から水回りや玄関への距離が短くしてあるので、家族がサポートしやすいよう動線を整えています。
T:2列型キッチンの使い心地はいかがですか?
(※2列型キッチン・・シンクとコンロが2列に分かれたタイプのキッチン)
S:作業スペースが広くて使いやすいですね。あと母のこだわりポイントで、シンクの位置を少し真ん中よりにずらして、シンクの右にもスペースを取りました。
T:洗ったものを右に置けますね。
S:うちは食洗器を入れなかったので。食器が多い時はこのまわりが全部洗い物置き場になります。
2列型キッチンは炒めたりする場所と、切ったり洗ったりする場所が分かれているので、作業スペースがそれぞれあっていいですね。コンロとシンクが横並びで背面にカウンター収納があるのとは、また違う感じ。奥行きもしっかりあるし。
T:二人でキッチンに立つときも楽ですよね。
S:確かに。お互い違う作業をしていても邪魔にもなりませんし、手を伸ばせば取りたいものがすぐ取れる感じも気に入っています。
T:近くにパントリーの棚もありますしね。
S:ここはストック類とか、本当に色々物が入っています。
T:オープン棚だから、開けたらすぐ物が探せて取りやすいのがいいですね。こんな感じでロールスクリーンを半分だけ下ろして隠すのもありですね。
S:そうそう、あとここは食品だけでなくて、普段使うカバンとか、買い物バッグやマスクとか、出かける時にぱっと取りたいものも置いています。
T:キッチンの物だけじゃないんですね!リビングと近いから、そういう使い方もできるんですね。
生活動線や収納計画がコンパクトにまとまっているので、生活がスムーズに流れているのがよく分かりました。毎日のことですから、これだけで随分楽に過ごせるのではないかと思います。
S:なんだか、もう昔からこうだったかな?っていうくらい、今の生活に馴染んでいて、何も考えずに暮らせてますね(笑)
T:今の暮らしにフィットしているようで、とても良かったです^^
あとがき:
ちょっとしたことですが、物を取る、仕舞うの動作が近い距離で簡単にできること、収納が適切な場所にあることで、住まい手様の暮らしがとても軽やかになった印象を受けました。「何も考えずに暮らしている」というご感想があった通り、暮らしの無駄な動きがなくなることで、心にも余裕が生まれてきます。収納・動線が整う=心が整う、です!
また、今回は住まい手様がご自身の暮らし方をしっかりと把握されていたため、限られたスペースを無駄にすることなく、設計に活かすことができていた印象です。
私もマイホーム計画では叶えたい夢がたくさんありますが、現在の暮らしを冷静に見直し、できるだけシンプルに無理・無駄なく、取捨選択してきたいなと思った取材でした!
▼この記事の施工例(ルームツアー)動画はこちら。間取りなど詳しく解説しています。
木の家リノベーションRoomtour
S様邸 建築概要
(撮影は5月下旬 外気温27℃)
手島(以下T):リビングに入ってまず感じたんですが、今日は暑いのに、風が通って涼しいですね!
S:新しい窓の配置になって、すごくいい風が入ってきます。暑い日も、家に帰ってきたら涼しいなと感じます。雨の日もジメジメ・ベトベトしなくてカラッとしていて。木の家だからかな? 湿気てるなと感じることがあまりないんです。
T:調湿する素材を多く使っているので、素材が呼吸して湿気を吸ってくれている効果はあると思います。周辺環境がいいというのもありますが。
S:暑い日も、サーキュレーターを回していれば、まだエアコンまで使わなくても大丈夫かな。快適です。
S:あと、以前は目線が気になって障子を閉めっぱなしになっていましたが、窓の配置が変わってからはカーテンを開けて外の景色を愉しむようになりました。
T:外にちょどよく緑もありますし、愉しめるようになったのは嬉しいですね♪
S:今日はお昼ご飯も外で食べましたよ。
T:気持ちよさそう!うらやましい~
「こうしておけばよかった」と思う事とかありますか?
S:住み始めてから、(今の暮らしに)すっかり馴染んでいて、快適すぎて悩むことがありません(笑)
リビングは結構やりたい事をやったので、満足しています。
S:あと、この調光ロールスクリーンがすごくいいです!光の加減が調整できて、完全に締めても光を通して暗くならないのがお気に入りです。
T:リビングではいつもはどんな感じで過ごしていますか?
S:設計の千葉さんから提案をして頂いた中で、最初から気に入っていたのが小上がりの畳コーナーなんですが、いつもここでゴロンとして過ごしています。愛犬も一日の半分以上を畳コーナーまわりでゴロゴロしています(笑)リビングをこんな使い方ができるなんで、頭になくて!素敵な提案を頂けて、こういうのは建売にはない、注文住宅の良さだなと改めて感じました。
S:この前は友人家族と集まってたこ焼きをしました。赤ちゃん連れの場合、椅子だと危ないけど、畳だと寝転がっててもいいし、お母さんたちは座って、子どもは後ろで寝転がったりしてて。
T:確かに、小さなお子様のお昼寝にもいいですし、畳が柔らかいのも優しくていいですね。
S:畳下の収納には日常で使うものや、趣味の物を入れています。
テーブルでアイロンがけもするので、ここへ収納していて、普段は子どももアイロンがけを手伝ってくれています。
T:しっかりしてますねぇ…テーブルも大きいから、作業もしやすいですね。
S:大工さんに造っていただいたダイニングテーブルが活躍していて、人数が多い時はテーブルを畳側にずらしてローテーブルとして使えるので、椅子を増やさなくていいんです。椅子を4脚置く予定だったけど、2脚で十分でした。既製品のテーブルを買わなくて本当よかったなと思います。
T:段違いで使えるテーブルなんて、既製品ではなかなか適いませんよね!
S:あと、完成したキッチンカウンターを見て母が「こんなになってる~!」って感動していました。家族の持ち物がそれぞれ収納できる引出しを付けたかったんですけど、想像した通りのものができて大満足です。空間にすごく馴染むデザインになっていて、これもまた既製品にしなくてよかったと思いました。
T:杉の床はどうですか?
S:柔らかくて気持ちいいです。毎日裸足で過ごしています。動物がいるので傷はすごいスピードでついてますけど(笑) 床に関しては傷があってもいいんじゃない、とおおらかに考えています。
T:傷ついた床も、無垢材の場合は経年変化で味わいにきっと変わっていくはずです!
これは自然素材ならではの良さなんですけど、木を薄くスライスしたものを貼っている突板フローリングの場合は、冬は冷たいし、時間が経つと色褪せたり、表面が剥がれたり、時間と共に「劣化した」という印象になりますが、本物の木でできた床は時間が経てば経つほど味を増していくんです。
S:キッチンの床材は掃除のしやすさ優先で塩ビタイルにしましたが、冬は冷たくて、スリッパが必要ですね。
S:あと、階段下を犬専用スぺースにして、床も掃除しやすい素材にしたんですけど、結局杉の床や畳が気持ちいいみたいで、いつもこのあたりで一日の大半を過ごしています(笑)
T:ワンちゃんにも気持ちいい場所なんですね(笑)
S:そうなんでしょうね。夏なら階段下も使ってくれるかな?(笑)
T:断熱改修も行いましたが、昨年の冬はいかがでしたか?
S:前の家より暖房器具を使う時間が減りました。暖房をつけたらすぐ暖かくなるし、暖気が逃げない。前の家はヒーターをつけても寒くて。一緒に住んでいるおばあちゃんがいつも寒い寒いと言っていたけど、この冬は部屋が暖かくなってご機嫌も良かったです(笑)
暖房器具は前の家から持ってきた石油ストーブ一台と、畳の上にホットカーペットを使いましたが、特別寒い冬だったという印象はありませんね。2Fでは暖房器具をほとんど使いませんでした。
T:そうなんですね!寒さのストレスもかなり軽減されたようでよかったです。
あとがき:
リビングについて、とても快適に過ごされている様子をお話しして下さったS様。元々は間取りに対しての使いづらさや、冬の寒さ、湿気によるカビなどのご不満をお伺いしていたため、新しく生まれ変わった家がすっかり暮らしに馴染んでいるというお言葉がとても嬉しく思いました。採光・風通しの良さや、素材の心地よさから得られる幸せ、家族の暮らしに合った空間の備えはとても大切で、毎日の充実感に繋がると改めて感じることができる取材でした!
BeforeAfterについては、動画で詳しく解説していますので、是非ご覧くださいね♪
次回、玄関・水回り編へ続く!
▼この記事の施工例(ルームツアー)動画はこちら。間取りなど詳しく解説しています
こんにちは!テシマです。
早いもので、今年もあと1か月半ととなりました。
最近は朝晩もかなり冷え込むようになったので、先日、家のスリッパを暖かい冬用のものへ替えました。
我が家はまだ賃貸暮らしで、古い鉄筋コンクリート造の建物に住んでいます。
冬はホットカーペットと暖かいルームソックスが必需品で、毎年底冷えする寒さをなんとかしのいでいます。
最近の住宅事情は、高気密・高断熱が当たり前、さらには全館空調も普及しはじめ、家はどんどん高機能になっていますよね。
全館空調ともなると初期コストもかかるため、採用する方とそうでない方がいらっしゃると思いますが、私が一番採り入れやすく、シンプルにいいなと思うのは、杉の床です。
見学会の時やOB様宅にお邪魔した際に、一番最初に違いを感じるのは床なんです。
家に足を踏み入れた瞬間、なんだか優しい踏み心地。
お客様のお宅のため、スリッパを履いてはいるものの、それでも歩き心地が静かで優しい感じがします。家じゅうに漂う、木の香りも相まって、なんだか自然に心がほわ~っとほぐれる感じです。コアハウスに勤める前までは、床の素材は見た目以外であまり考えたことはなかったのですが、この心地よさを知ると、やっぱり自然素材っていいなぁと感じるのでした。
この居心地良さをちょっと紐解いてご説明すると、柔らかい触り心地、木の香り以外にも、「人の体温を奪わない」杉の性質があります。
無垢材は木の中に多数の空洞が開いている【多孔質】という性質があります。空気は温度を伝えにくいため、この多孔質という性質が断熱性に効果をもたらしています。
杉やヒノキのような「針葉樹」はこの空洞が特に多くあります。外の冷たい空気を伝えにくく、肌が触れても体温を奪いにくいため、「温かい」と感じるんですね。
発泡スチロールや段ボールに触れた時に冷たくないのも同じ理由です。
反対に、熱を伝えやすい素材…例えば金属に触れると体温をどんどん奪われるので「冷たい」となりますよね。
杉の断面、段ボールとそっくりですね。
高価な空調設備がなくとも、床を冷気の感じにくい素材にするだけで、心地よさは全然違います。
なので、私も家を建てるなら、床は絶対杉にするぞ!とひそかに決めています(笑)
ちなみに、表面に薄い木のシートを張ったフローリングでは、この温かさは得られませんm(__)m
無垢材の床は傷がつくのが気になるというご意見もありますが、紙やすりで表面を削って自分でメンテすることもできますし、時間の経過で木の色が濃くなっていくので、傷も徐々に馴染み、味わいに変化しますよ。
革製品が古くなっても、経年変化で味わい深くなっていくのと似た感覚でしょうか。
傷も味わいに変わるのは、自然素材ならではです。
気になる方は、是非一度モデルハウスでご見学下さいね♪
最後に、とあるOB様宅で暮らす猫ちゃんの様子↓
とっても気持ちよさそう。
ご主人様のお話によると、新しいお家になってから、爪とぎの回数が激減したのだそう。
癒し効果は人だけではなさそうです。
床の上でお昼寝している猫ちゃんと一緒に、ご主人様も日向ぼっこをされるんだとか。
動物好きの私にとっては羨ましすぎるエピソードです^^
この度、コアハウスの公式LINEアカウントを開設致しました!
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見学会や各種イベントの予約をLINEから行うこともできます。
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2022年の夏が到来しました。今年は梅雨が短かった分、夏が長そうです。
最近の夏は暑さが厳しいので、日中は窓を閉めての冷房は必須。でも、この夏は新型コロナウィルスがまた猛威を振るいそうなので、窓を開けた換気のお話をしてみたいと思います。
みなさん、窓を開けて換気するときにどんなことに気を付けていますか?
網戸をきちんと閉める、という答えとかかなと想像しますが、それも大切ですね。
それとあわせて気を付けて欲しいことがあります。
意外と知らない方も多いのが、窓は1か所だけ開けてもうまく風が流れないこと。
風通しというのは、風の「入口」と「出口」が必要です。2か所の窓を開けるというのは重要なポイント。しかも、単に2か所の窓を開ければ効果は同じではありません。出来るだけ空間の対角線の関係性の窓を開けるというのが一番効果的です。
窓メーカーのYKK APが解説しているHPがありましたので参考にリンクします。
窓がポイント! 住まいのじょうずな換気方法
実はこれ、家づくりで意識してほしいポイントでもあるんです。
流石に40度を超す真夏の日中に風通し、、、で熱風を取り込むのはNGです。でも中間期や夏季の朝晩に涼風が家の中をそよぐのは、「いい家だなぁ」と感じられる瞬間になるはずです。
では、そんないい風を感じられる家にするためにはどうするか?
先述の対角線配置の開口部を設計に落とし込んでいきます。
但し、風はいつも同じ方向から吹いてはくれません。そこで東西南北いろんな風をキャッチすべく、バランスよく窓を配置します。
例えばLDKを計画する際に、南面にしか開口部が無いと空気の循環しにくい空間になってしまいます。
LDKは特に人が集まり長く滞在して、呼吸・調理・食事・団らんと空気の淀みが生まれやすい場所でもあるので、通風のためにLDKには【東西南北】それぞれに風の入口/出口の窓を設定しましょう!
・
・・
・・・
・・・・?
気づかれましたか?
LDKの東西南北 全部に窓って無理じゃないの?という事に。
その通り。LDK単体のひと部屋でだけで考えてしまうと、東西南北の全面に外気に面する窓を計画することはほぼ不可能です。
なので、風通しは家全体で考えることが大切になります。
一例で言えば、
玄関や水廻りといった機能部にも窓を設けておくと必要に応じて風の出入口にできたり、
吹抜けや高窓を設けておくと、上下の繋がりや高低差を活かした風の道を計画出来たりするわけです。
特に、建物の最上階の天井付近にある高窓は、天井に溜まった夏季の熱い熱気を排熱するのにもかなり有効なので、まず窓開けで排熱→冷房スイッチONという使い方をすると光熱費も節約できます。
それからよく見かけるのが、寝室や子供部屋の窓ひとつだけの個室。
プライバシーや防犯といった理由がある場合もあると思いますが、風は通りにくいので熱気が溜まると寝苦しい夜が増えてしまいます。
夜間であれば、夏でも風通しだけで快適という日も多いのでしっかり排熱してくれる窓は有難く感じられます。
どうしても窓が1か所しか取れない部屋では、「ウインドキャッチ連窓」という形状もオススメです。
コアハウスでは、20年来取り組んできたパッシブデザイン手法の風通しの設計をより丁寧に落とし込むために、シミュレーション解析も行っています。
快適にくらして頂けるように&住んでからの後悔がないように、
窓の数や位置・形をしっかり検討した提案をしています。
風通しの良さは、コアハウスの木のいえ共通の特徴の一つとなってくれています。
通風を上手に計画できると、エアコン冷房が必要になる期間を最小化=省エネで過ごせる住まいとなります。
最近、SNSやネットで機械換気・機械空調があるからトイレや浴室に窓は別にいらないよ、といった論調を目にする機会が増えています。
(いろんな家づくりの考え方やケースがあるので、それもその方の正解として求められれば尊重したいと思っています。)
ただ個人的には、
①まず機械に頼らなくても機能が成り立つ自立的な住まいを設計した上で、
②より機能性を高めたり、弱点を補うために機械も使う
という設計をよしとしています。
トイレや浴室にも窓を配置する理由は、そういった考え方によるものです。
その上その窓は、必要に応じてトイレ・浴室以外の通風にも働いたり、配光したりと、その役割は一つだけではありません。
なので、実は設計している窓に意味のない窓は一つもありません。
スムーズな通風計画はもちろん、採光・借景・外観のバランス等、いろんな意味や役割が窓には込められています。
そんな細かすぎて伝わらない工夫は“なんか住みやすそう”という感覚を生んでくれます。そして住み始めてから、あ!こんな工夫があったんだ!と気づいてもらえると嬉しいな~、なんて。
実は、様々な工夫とテクニックが詰まっている窓での換気通風計画。
なんとなくポイントをわかって頂けましたでしょうか?
風通しのコツを押さえて、いい風を感じる暮らしをお楽しみください。
それは無理せずに快適で省エネな、地球想いの暮らしに繋がっているはずです。
福山市の木の注文住宅工務店
コアハウス
代表 千葉 大輔
先日、尾道市栗原町での住まいが完成しまして無事お引渡しを終えました。
超省エネ装置であり、全館空調システムでもある【OMX】搭載のお住まいです。
OMXは、①太陽光発電、②全熱交換第1種換気システム、③全館空調システム、④給湯機 を連動させて、住宅の“熱”エネルギーに関して有機的に統括制御するオールインワンの省エネシステム。
住まいの省エネ専門家をして2050年レベルの省エネ装置と言わしめるちょっとすごい装置です。
①太陽光発電は光で発電だけでなく、太陽熱・発電熱も回収して暖房に使ったり、
②③換気と空調が連動して、新鮮外気を熱・湿気を回収しながら暖めたり冷やしたりして空調として吹出したり、
④給湯は、冷房時の熱い排熱を利用してヒートポンプで効率的にお湯を沸かしたりします。
建築前に光熱費も計算・シミュレーションするのですが、今回のお住まいはオール電化で年間光熱費は7万円台の予想。ちょっと不利に出る計算なので恐らくもう少しお安く済むはずです。
家づくりを考えるとき、意匠や家事動線をインスタグラムなどでじっくり検索される方は多いと感じますが、省エネについてしっかりと調べ考えている方は少数派です。
つい忘れてしまいがちですが、家のお金の計画というのは住宅ローンだけではなくて、生活のための光熱費もあらかじめ含めて考えておくべきです。何十年と住む住まいでは、最終的にお手元に残る資産はそれによって大きく変わってきますので。
という事で、光熱費/エネルギーの動向についても少し注目してみましょう。
特に最近は、コロナ禍に始まり、ウクライナ危機、円安も急激に進んであっという間の物価高騰に辟易してしまいますが、電気代・ガス代も例にもれず値上げの連続。。。
省エネの配慮なくたくさんのエネルギーを消費する住まいと、省エネの配慮をして少ないエネルギーで暮らす住まいで比較すると、値上げの影響が大きく響くのがどちらなのかは簡単に想像できます。
物価高騰の時代に突入したからこそ、これから本当に大切にしないといけないエネルギーの問題。
エネルギーコストの値上げに振り回されず、無理な節約を考えなくていい暮らしを考えておくことは、住まい手さまの安心のために必須となってきています。
意匠や間取りももちろん大切ですが、意匠・間取りだけがデザインではない訳です。きちんとエネルギーや温熱環境・強度・耐久性などもデザインしておくという事が、総合的によいデザインだと思うのですが、皆さんはどのように思われますでしょうか?
では小エネでも快適に暮らせる住まいにするためにどんなことをすればよいのか? これは何か一つだけで正解になることはありません。いくらOMXがすごくても。
そもそも機械・システムに頼りきりで省エネを目指すのは順番が違います。まずはじめに押さえるべきは住宅そのものの小エネ化。
まず、断熱・気密。
基本的な部分ですが、一番効果も分かりやすい対策。ただし断熱気密の為に単に窓を減らしたり小さくしたりというのはちょっと浅くて、窓から入る/遮る太陽熱や、風通しなども考慮しながら断熱気密を設計すると尚よしかと。
次に方角性。
先ほどの窓から入る/遮る太陽熱に関係しますが、小エネの為には太陽に素直に=南に素直に建物を向けるという事がとても大切。太陽熱のコントロールがしやすく、太陽光発電も効率的になります。建物は景色のいい方向に向けましょう!も配置計画の正解の一つですが、方角性を無視してまですべきではないかな、というのが私の感覚です。
最後に暮らし方。
例えば夏季は東西の大きな窓にはすだれやハニカムスクリーンをセットしたり緑のカーテンで日射を遮る工夫をするとか、冬季の日射しをしっかり取り入れるために日中は南のカーテンをきちんと開けたり、日射を取り入れつつ周りからの目線をカットできるように南の窓にはブラインドを検討するであったり、暮らし方ひとつでエネルギーの使用量はかなり変わります。
こういった住まいのエネルギーの小エネ化を丁寧にデザインした後の最後の仕上げが、OMXだったり、OMソーラーだったり、太陽光発電だったりするわけです。
設備による画竜点睛によって、とても小エネで光熱費も気にならず快適に暮らせる素晴らしい住まいが完成します。
私は作り手である以上、住まい手さまには何十年経ってもマイホームLOVE!でいて頂けるような家づくりがしたいと思っています。
そのためにはやはりエネルギーについてのデザインは欠かせないものだと思っています。
他にも五感に訴える質感とか、空気質の良さとか、耐震など頑丈さとか、もちろん意匠・間取りも平均点高く整えることが住まいの愛着に繋がる気がしています。
コアハウスの住まいは、人知れず実は様々な要素を深く考えて造っています。
私たちが持ち得る知術の集大成といえる木のいえをご提案しています。
とはいえ、家づくりの唯一の正解は住まい手さまがそこでの暮らしに満足できること。
住まい手さまにとって、満足できる暮らしとはどんなものなのか。
そしてコアハウスから提供できる住まいの価値はどのようなことがあるか。
コンセプトブックや、新市町あしな台のモデルハウスでその辺りの手がかりを得て頂いたり、ご説明・ご相談を受け付けています。
強引な押しの営業はしませんので、お気軽にお申し付けください。
ご案内ののち、たとえパートナーに選ばれなかったとしても、みなさんの満足いく家づくりのヒントがあればとても嬉しく思います。
福山市の木の注文住宅工務店
コアハウス
代表 千葉 大輔
こんにちは!コアハウスのテシマです。
3月12日・13日 完成見学会にお越しいただいたお客様、
ありがとうございました!
今回の会場は、28坪ほどのコンパクトなお宅だったのですが、
見学会にご来場いただいたお客様からは
「想像していたより広い!」
「暮らしやすそう」
というご感想を多くいただきました。
1階に生活スペースをまとめ、小さめの2階がある平屋風のお家です。
今回は建物の様子をご紹介します♪
この家は南北の方向に対して西に傾いた敷地に、南に素直になるように建物を斜めに配置しています。
方角を整えることで、冬の日差しは部屋の奥まで届き、夏の日差しは軒で遮るという
季節ごとの太陽高度を利用した日射制御が可能になります。
また、隣家の目線を交わしながら、窓から外の景色を眺められる効果もあります。
リビングなどのくつろぎの空間と水回りなどの生活スペースの間に階段を配置しています。
壁で仕切らず、階段で柔らかくゾーンニングすることで、空間も広く感じられます。
階段下は収納になっていて、スぺースを無駄なく活用!
廊下の奥には寝室があります。静かで落ち着いた雰囲気になるように、リビングの音が届きにくい位置に部屋を配置しています。
小さめ2階はフリースペースと収納があります。将来の子供部屋や趣味部屋、来客間として多目的に考えています。
いかがでしたか?
この日はお天気も良く、暖かかったので全館空調の出番がなかったのが少し悔やまれますが(汗)
窓から入る心地よい風と、柔らかい自然素材の手ざわり足ざわり、森林浴をしているような木の香りで
ここにずっと居たい~!と思ってしまう癒し空間でした。
来場者の皆さんもゆったりリラックスしてご見学。いつもの見学会より1組あたりの滞在時間も長い印象でした(笑)
見学会に来られたお客様から一番反応を頂くのが、この空気感、居心地の良さです。
無垢材の床や、珪藻土などの自然素材を使っているので、嫌な臭いは一切ありません。
お部屋中が木の香りでいっぱいです。
室内の日当たりや風通し・室温も立地条件から事前にシミュレーションしているので、暑すぎたり寒すぎたりしない快適な温熱感。
コンパクトな間取りでも、視線の抜け方を考えて広く感じさせたり、暮らしが楽になる生活動線などなど
完成見学会はお施主様の実際の住まいなので、ご来場いただいた方にも、よりリアルな目線でじっくりご体感頂けると思います。
是非、ご自身のお家のような気持ちで見学して頂けたらと思います。
次回見学会は夏頃を予定していますので、マイホームをご検討中の方も、家づくりに興味がある方もお気軽にご参加下さいね♪
浅口市鴨方町で完成見学会を開催いたします。
https://www.corehouse.jp/event/kengaku/kamogata2022031213
3月12日(土)-13日(日) 予約制となりますが、求めの無い押しの営業は一切いたしませんのでお気軽にご参加ください。
OBさまからは“びっくりするほど押さなすぎ”のご指摘を頂くほどですが(;’∀’)
押さない分、「モノづくり」で勝負!がコアハウスの信条。
という訳で見学会に先立ちまして、こういった所を見て欲しい!という願望(笑)を記事にしたいと思います。
建築の素材選びで私たちが大切にしていることは2点。
「五感に心地よいこと」と「持続性があること」。
例えば床材。床は歩いたり座ったり、触れずにはいられない部位なので、
①ハダシの足ざわりがよく、温い
②完成後すぐから20年経っても良い香りが続く
③時間が経つほど風合いを増してゆく
④数十年後にもなくならないのでメンテナンスができる
といったポイントから杉・桧・松などの国産の針葉樹をメインに選んでいます。
熱伝導率が低く熱容量が小さい針葉樹は肌あたりがよく、フィトンチッドという芳香成分はリラックス効果があると言われています。
そして日本の山に今までもこれからもずっと存在する材料なので、将来にわたって同じ材料でのメンテナンスが可能です。
もちろん床だけでなく、構造・屋根・外壁・内壁など等、それぞれに適材適所で素材を厳選しています。コスト的な適材適所も考えていますので、“丁度よいモノ”をという視点で手の届きやすさも考慮しています。
見ただけで分かるものではないのですが、強い構造を組み、70年以上(目標は100年)の耐久性を誇れる住まいとすることを考えています。
そのために、
①備後エリアの気候に近く、適切に育てられた健やかな国産木材を選ぶ。
②構造計算(許容応力度計算)を自社で全棟実施し、“耐震等級Ⅲ”の強度を満たす基礎・構造を計画する
③継ぎ目のない一体打ちの基礎を自社施工し、シロアリを物理的にバリアする
といったことを標準化しています。
『家なんて自分たちが使う間の30年もてばいいんだよ。』それも一理あるかもしれません。
でも万が一の時、例えば南海トラフ地震で震度6強の地震が起きたとして、、、
30年寿命の家は、倒壊はしなくても大破して建替えとなる可能性を孕んでいます。
100年寿命(耐震等級Ⅲ)の家は、小さな補修をすれば住み続けることができます。
地震保険は建築費の半分までしかカバーしてくれません。
万が一の時にこそ、『この家でよかった』と言ってもらえるような住まいを標準にしたいと考えています。
ヒートショックや熱中症といった健康リスクが、実は住まいの中に存在していることに昨今注目が集まっています。
そのおかげもあり、今やタ〇ホームですらUA値~の断熱性能をアピールする時代になりました。
これはいいことです。
その反面、数字の競争の様相を呈してきて、本当の目的であったはずの快適/健康的な温熱環境から少し目線がぶれているように感じています。
設計時に考えることは、
①適切な断熱気密の計画とパッシブデザインによって、建物本体の省エネ性を最適化する
②ZEHを視野に入れ、創エネ・省エネ設備と、空調換気設備を総合的に検討する
ということ。
要するに、どれだけ省エネで健康温度を適えられるか、を考えます。
断熱材は発熱体ではないので、高断熱イコール快適という訳ではないと感じています。
空調設備の最適化をきちんと考えることも、プロに求められているもののはず。
そしてコロナ禍やウクライナ問題もあり、エネルギーコストの高騰はもはや待ったなしです。
電気代・ガス代・灯油代を気にせずに、つまり我慢せずに快適に過ごせる。
これからの住まいには不可欠な事だと考えています。
「じゃあデザインにはこだわらないの?」
と言われるととそんなことはないつもりです。
でも、“意匠”ということでしたら、上記の要素の次点で考えています。
個人的には“デザイン”は、素材・性能・機能・意匠・コスト他の総称ととらえています。
特にモノづくりに主眼を置く工務店的視点で、『カッコいいけど壊れやすい』『カッコいいけど住みにくい』ではよくないと思っています。
でも逆に『丈夫で住みやすいけどカッコ悪い』と言われると残念なので、頑張って意匠も整えていますがいかがでしょうか???
ぜひ見学会の会場にてお確かめください!!!
世代・性別・趣味を問わず、「悪くないね」と言ってもらえるような、機能的でニュートラルな意匠を心掛けています。
住まい手さまごとに違う暮らし方に合わせて、住まいの器の形を整える。
丁寧な家づくりの作業は、ご入居後の普段の暮らしに特別感を感じさせてくれると、OB施主様よりお聞きしました。
今回もそんな特別感を感じて頂けるように丁寧にデザインしたお住まいです。
是非この機会にご見学頂けますと幸甚です。
ご予約を心待ちにしております。
(記/チバダイスケ)
本日で2021年の営業を無事終了いたしました。
コロナ・ウッドショックと逆風強い中で、皆様のご愛顧を賜り無事の終業を迎えることが叶いました。
心より感謝申し上げます。
来年も誠実に丁寧に、工務店らしい機能的で暮らしやすい家づくりに社を挙げて取り組んでまいります。
関わって下さる方みなさまに喜んでいただけるように、地道に地味ながら滋味深い建築の研鑽を続ける所存。
2021年を振り返ってみると…
デザイナーの小泉誠さん設計のトイレブース。
非住宅分野も今まで経験が無いわけではないのですが、弊社らしい”事務所や店舗の木質化”の取り組みを始めるきっかけになりました。新たなチャレンジの機会を頂きましてありがとうございました。
その後、雑誌「暮らすびと」や暮らしぶり動画の撮影にもご協力頂きまして、大変お世話になるお住まいが完成。おおらかなお人柄と暮らしぶりが素敵でつい いろいろとお願いしてしまいました。
OMソーラーで温かな家は、緊張を解き、ゆったりと過ごすセカンドライフには丁度いいな、と再認識しました。
温度ムラの無い省エネな全館空調“パッシブエアコン”をはじめて搭載したお住まいです。
2021年から、快適な温度をいかに“小エネ”で実現するか、ということを大きなテーマとして家づくりに取り組むようになりました。
「ときをためる」というライフスタイルと、健康的な暮らしの為の全館空調をどう調和させるかを考えた住まいでした。
get along swimmingly=順調に暮らしていく。若いご夫婦とお子さまたちの暮らしを育む器として、強く(耐震等級Ⅲ)、温かく(高断熱+OMソーラー)、低負荷(ZEH)な住まいにまとめました。
子育てに集中できるように、住まいの心配事は出来るだけ少なくする。暮らしやすさは総合的なバランスの良さが大切かな、と。
加茂町の人気のカフェ ソウモクコーヒーさんの販売用のブースの製作を仰せつかりました。
早くも非住宅の木質化2件目。木を使ったインテリアは雰囲気を優しくしてくれますね。
事務所やお店のリフォームも承っておりますので、是非ご相談ください。
家具好きな住まい手さまと、家具と庭と家を結んだ暮らしを考えました。
窓辺で緑を眺めたり、葉陰をテーブルに落としたり、家に調和する家具を設えたりetc…
庭、家具、家を切り離して考えては中々上手くいかない仕掛けを狙ったお住まいです。
小さな家が好きなんです、という奥様の言葉が印象的だったお引渡ししたてのパッシブエアコンのお住まい。
コンパクトに機能的にまとめる事が出来れば、小さな家は小エネで暮らせて、手の届きやすい距離感で使いやすく、温度差が生まれにくい等、いいことがいっぱいあります。
今年もたくさんのお仕事を頂きました。
どれも住まい手さまのこだわりや暮らしを考えた工夫が満載で、温かさと暮らしやすさが自慢です。
来年も一棟ずつを丁寧に。
温かく暮らしやすい家づくりを続けて参ります。
機会がありましたら、是非体感していただけますと幸いです。
冷えは万病のもと。
年末年始、皆様も温かくしてお過ごしください。
それではよいお年を!
(記/チバダイスケ)