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地震に備えた家づくり

2024/01/30 更新   カテゴリー: ブログ

こんにちは!広報のテシマです。

2024年は能登半島地震により大変な年始めとなってしまいました。地震により被害を受けられた皆様に、 心よりお見舞いを申し上げます。皆様の安全と、被災地の復興を心よりお祈りいたします。

毎年全国各地で地震の発生が相次ぐ日本。

家づくりを考える上で、災害対策に対する関心も高まっているのではないでしょうか。

一生に一度の買い物とも言われる大切なマイホーム。ほとんどの人が家を建てたら、一生をその場所で過ごすことになります。

最近では住宅の耐震性は向上しているとはいえ、安全性よりもデザイン性が優先されている間取りのケースは多々あります。LDKいっぱいに広がるような大きな吹抜けは開放感たっぷりで気持ちがいいですが、揺れに弱くなってしまいます。

万が一の災害の時に、家族の命を守り、災害の後の暮らしも安心、地震に備えた家づくりをするために、今日は家づくりのポイントをご紹介していきます!

まずは頑丈な地盤が大切

土地と建物は切ってもきりはなせない関係にあります。

地震など災害に強い家を建てるためには、構造の強さはもちろん、土地そのものの強さも重要です。家が建つ土地の地盤が弱いと、地震が来た時に家が沈むなどの被害が起きるだけでなく、緩い地盤が地震の揺れをさらに増幅させ、建物にかかる負荷を実際よりも大きくしてしまいます。

地震の時の地盤の違い

具体的に検討土地がある場合は、災害リスクや地盤情報を提供するポータルサイトで調べるのもおすすめです。

重ねるハザードマップ

https://disaportal.gsi.go.jp/maps/

様々な防災に役立つ情報を、住所を入力することで、その地点の災害リスクを調べることができます。

地盤サポートマップ

https://supportmap.j-shield.co.jp/

地盤調査や地盤環境診断業務を行っているジャパンホームシールド社が、実際の調査データや全国の防災情報を地図サービスとして提供しています。

地震に強い家は 構造計算をしている家

耐震等級とは?

家づくりに勉強していると、耐震等級という言葉をよく聞くと思います。

耐震等級とは地震に対する建物の強さを示す指標のひとつで、住宅の性能表示制度を定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に沿ったものです。
品確法で定められている住宅の耐震等級は、建物の耐震性能によって等級1~等級3の3段階にランクが分かれており、耐震等級3の耐震性能が一番高く消防署や警察署など防災の拠点となる建物の耐震性に匹敵します。


耐震等級1は建築基準法の耐震性能を満たす水準で、これを基準とし、耐震等級2は耐震等級1の1.25倍、耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の耐震性能となっています。


震度6〜7の地震でも倒壊しないのなら耐震等級1で良いのでは?という考えもあるかもしれませんが、新築住宅が地震で大きな被害を受けてしまった場合、残りの住宅ローンを支払いながら新しい住まいを探す必要があり、コスト的にも労力的にも大打撃となります。熊本地震や能登半島地震は直下型の地震でしたが、直下型の地震は揺れる周期の関係から木造住宅にダメージを与えやすいとされています。しかし、熊本地震の際は震度7を観測した地点に建っていた耐震等級3の家は倒壊もせずそのまま住み続けたという事例があります。これは住まいとして大きなアドバンテージです。

📖お金の豆知識✏

地震は自然災害による被害であるにもかかわらず火災保険の補償対象外となり、地震による損害の補償を受けるためには火災保険とセットで契約する地震保険で備える必要があります。火災保険で補償ができない理由は、地震は広範囲かつ大規模な損害を受けることがあるので、民間の保険会社だけでは保険金の支払が難しいからです。そのため、政府と保険会社が共同で運営を行う地震保険で補償を行うことになっています。しかしこの場合でも全壊の場合でも住宅取得金額の50%までしか保証されないため、この金額だけでは、建て直しは難しく、被災したときの当面の生活費や仮住まい費用などとして、生活再建に役立てることが目的となります。

同じ「耐震等級3」でも強度が違う?”壁量計算”と”構造計算(許容応力度計算)”

木造2階建てで耐震等級3を取得するには、性能評価で認定を取る「壁量計算」と構造計算による構造計算(許容応力度計算)」の2種類の計算方法があります。

結論から言うと、「構造計算による耐震等級3」が最も地震に強い構造になります。

壁量計算による耐震等級

”壁量計算”とは建物にかかる地震力、風圧力に対して必要な壁量(必要壁量) を満たしているかを確かめる簡易的な計算方式です。法律的に2階建は基本的には構造計算(許容応力度計算)の義務がなく、日本の2階建て以下の木造住宅は、仕様規定に沿った簡易チェックのみで、設計士の経験と判断によって建てることができるのが現状です。このことから、工務店側は壁量計算の方が簡易な分、安全を見て柱や梁を増やす傾向があり、必要以上に太い梁が付いたり、コストアップになる、ということにもなりがちです。

構造計算(許容応力度計算)による耐震等級

構造計算(許容応力度計算)の場合は、屋根材の重さ、壁の重さ、天井下地、仕上げの重さ、壁下地、壁仕上げ、床下地、床仕上げなど細かく部材の重さを設定し、地震を受けた時に構造部材の内部に生じる抵抗力を計算します。そのため、適切な壁や柱の量を無駄なく最適なバランスで配置することができ、無駄なコストもかかりません。

この「バランス良く柱や梁を配置する」というのはとても大切です。なぜならいくら壁量計算で耐力壁を多く設置したとしても、配置バランスが悪ければ、地震により圧が偏ってかかった際に耐えることができないからです。

実際に、「壁量計算による耐震等級3」は「構造計算による耐震等級2」の性能に届かない、というシミュレーションもあります。

構造計算による耐震等級かどうか確かめるには?

前述したように、現在は簡易的な壁量計算でも耐震等級を謳えてしまうため、表面的には耐震等級がついていれば安心できるように思えますが、構造計算をしていない耐震等級には大きな差があります。「耐震住宅」「○○工法」という言葉だけに安心せずに、建てて頂く工務店さんに「構造計算をしていますか?構造計算書を見れますか?」と質問してみて下さい。自社で具体的かつ論理的に説明ができる住宅会社さんは信頼できるだけでなく、構造をきちんと理解している設計者さんであれば、耐震性とデザイン性の両面が見えている分、柱や梁の無駄がなくバランスの良い設計をしてくれるでしょう。

地震に強い家の構造・形について

地震に強い家、言い換えれば耐震性の高い家にするためには、家がどのような形をしているか、どのような工法で建てられているのかという建物自体の耐震性のほか、地盤の強度によっても変わってきます。
ここでは地震に強い家の形で、注目すべきポイントご紹介します。

平面形状が四角形

平面形状とは、建物を真上から見た際の形状を指します。
平面形状が正方形や長方形などのシンプルな形の家が、耐震性は高くなる傾向にあります。
上下と側面6つの面が一体となって支え合うため、地震が発生してもエネルギーが壁や地面に流れやすく地震に耐えやすくなります。

平屋

平屋は一階しかないので、重心が低く、2階がない分建物にかかる荷重も少ないため、建物の揺れが少なく済みます。風が当たる面も少なくなるため、地震だけではなく台風にも強いとされています。

建物の揺れは地面から離れていればいるほど強くなります。地震のニュースなどでビルが揺れている映像をよく見ますが、地面から離れた高層階ほど揺れは増幅され、振り子のような現象が起こります。

もちろん2階建や3階建だからといって、決して耐震性が弱いわけではありませんが、平屋の方が構造的に揺れに強いといえるでしょう。

*おわりに*

さて、長々と小難しい話になってしまいましたが、「地震に備える家づくり」いかがでしたでしょうか?

私はコアハウスに入る以前は、「建築基準法があるわけだし、プロにお願いすれば当たり前に安全な家を建ててもらえるのでは?」と、あまり耐震性について深く考えていませんでした。

しかし実際は、工務店によって防災に対する考え方は様々です。家の頑丈さを優先すると、デザイン性や意匠面が削られることも時にはあります。でも、万が一被災した場合、引っ越しを余儀なくされたり、その後の生活が苦しくなる家と、被災後も安心して暮らせる家、この違いはものすごく大きいと思いました!

先日お邪魔したOB様宅で、「大雨が降ったり、地震があったりした時も、不思議と怖くないんですよ。避難所が近くになくても、この家にいれば大丈夫って思えるんです。」というお言葉を頂きました。

家族の生活の基盤である家だからこそ、安心・安全でなくてはいけませんよね。

プロにお願いするんだから、○○工法だから大丈夫、では安心できないのが今の現実。実は奥が深いのです。。

そんな私もまだまだ家づくり初心者ですが!(汗)

このブログで少しだけでも、お伝えできていたら幸いです^^

2023年振り返り:自慢の施工事例集+α!

2023/12/27 更新   カテゴリー: ブログ

2023年を振り返って

2023年も年の瀬。今年も大変お世話になりました。
アフターコロナと言いながら、未だコロナに加えてインフルエンザの流行もあったり、気の抜けない毎日が続いているようにも感じます。
我々コアハウスも、良きにつけ悪しきに付け、気忙しい1年だったように振り返ります。

そんな激動の2023年に、町の小さな工務店にもかかわらずお仕事については切れることなくご相談をいただきまして、誠に感謝申し上げます。
来年は住宅市場は市況が悪くなりそうな気配もありますので、なお一層の喜んで頂ける家づくりに邁進して、地域の暮らし・コミュニティーを豊かにする一助が出来れば、と。

ということで、2023年を施工事例で振り返りまして、本年のお礼に代えさせて頂けたらと思います。

わかばこ/舎庫 庭先の小さな居場所

2023年のハイライトは何と言っても、若葉家具さんの本社のリノベーション工事。
木の家専門店コアハウスの枠組みを広げて、店舗のお仕事でした。
家具デザイナーの小泉誠さんとの協働も3回目でしたが、一番大変だったかもしれません^^;

その中の一つの取組みの舎庫-庭の6畳ほどの居場所づくり。
杉板フレームの躯体の中に、わかばかぐさんの家具で構成された、小泉誠さんの空間が広がります。備後エリアでは、わかばかぐさんが窓口となりまして、わかばこ/舎庫のご注文を承っております。小さなお店や、書斎・アトリエとしていかがでしょうか?

施工事例:わかばこ

わかばかぐ 本社リノベーション

初めてお話を頂いたのが、確か2020年頃だったかと思います。その頃は木工事部分のみ補助的な工事と受け止めていました。それが全体を任せて頂くことになり、、、。
あたふたとしてしまう場面もあったり、ご心配もおかけしたかもしれませんが、たくさんの方の協力とアドバイスのおかげで、何とか完成を迎えました。

出来上がってみると小泉誠さんの空間はやはり上質で、工事を通してたくさんの気づきや勉強ができた現場でした。家具と家。どちらも暮らしを支える道具で、人生や価値観に大きく影響を与えるモノです。
造り手が手間暇を惜しまず、脳みそに汗をかきながら、使う人を想像しながら丁寧につくる。そんなモノづくりの世界観を感じられるお店になったんじゃないかな?と思ってます。

施工事例:わかばかぐ 本社リノベーション

和らぎウッドネスト

木の家で穏やかに、高断熱・高気密+全館空調で健やかに、耐震等級Ⅲで安心して暮らされたいというご希望で始まった家づくり。長期優良住宅の認定も取得し、まじめに造った木の家です。

断熱気密性能・耐震性能といった基本性能と、意匠・居心地・空気感といった情緒との共存実現には中々苦労するのですが、上手に丸く整えてこそ、永く暮らしたいと思えるお家になると考えています。

喧騒を離れ心がほぐれる木質の巣として、家族の時間をより愛おしく感じてもらえるといいな、と。

オークフュージョンモダン – Oak Fusion Modern

インスタグラムやSNSの情報は、建築のシーンでも影響力を増してきています。「家は3回建てないと満足できない」なんて言われていた時代はもはや過去のものなのかもしれませんね。いろんな先駆者の知恵を借りられる時代になったようです。

但し、情報は得やすくなった一方で、逆に情報があり過ぎて方向性が定まらないケースも散見します。そんな時にはメリット・デメリットを整理してお伝えするのもプロの役目。このお家では施主さまのやりたいことを受け止めて、整理して、提案することをしました。結果、オークを基調に異素材を組合せて素敵に仕上がったのではなかろうかと。ちょっとコアハウスっぽくはないのですが^^;

穏やかな時の住処

クライアントの息子さんであられる建築家さんが、ご両親の過ごしやすいセカンドライフの為に、丁寧な設計を施した木の家です。線の一つひとつに意味を込め、素材を厳選して、とことん機能性を高める。機能性こそがデザインだと、小泉誠さんも仰られていました。余談ですが。

ただの意匠で終わらせない機能的な細部までのこだわりは見習うべきものを多く得られた現場でした。デザイナーの感性が醸す穏やかな空間は、ここで暮らす人の気持ちを優しく清くしてくれるだろうと感じます。

森と和のリトリート

長年営んでこられた工場の跡に、人生を労ってくれるような終の住処を計画する家づくりでした。伺うと盆暮れ関係なくがむしゃらに働いてこられたとのこと。頑張り続けた人生に報いる、浄化してくれるような住まいづくりは実はコアハウスの得意分野です。

日本の森から生まれた五感に心地よい品質と、パッシブデザイン・OMXで整えた省エネ+豊かな温熱感、木造ドミノ住宅の堅牢性と将来の可変性。住まいに何ら心配なく、人生を謳歌できる暮らしやすさが我々からの提案でした。

2024年完成に向けて工事中

そして今年設計を進めて、工事中の木の家々。
2024年の完成をどうぞお楽しみに。

▲瀬戸町にて 変形狭小地に建つOMXのお家

▲加茂町にて 森を感じさせる木づかいのお住まい

▲加茂町にて のどかな景観に溶け込む1.5階建ての家づくり

以上、コアハウスの2023年でした。

完成を迎えられたお客様、工事中のお客様、現在計画をご相談頂いておりますお客様、本年は大変お世話になりました。
工事を支えて下さった協力業者さま、職人の皆さま、コアハウスの皆さま、本年も大変お世話になりました。

皆さまのおかげさまをもちまして、今年も無事営業を終えさせて頂きます。
来年もどうか引き続きよろしくお願い致します。

それでは皆様の2024年、ますますのご発展をお祈りいたしながら、
年末のご挨拶を申し上げます。良いお年を!

福山市の木の注文住宅工務店
コアハウス
代表 千葉 大輔

家づくり個別相談会を開催します

2023/12/25 更新   カテゴリー: ブログ
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場所:コアハウス あしな台モデルハウス 地図はこちら
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●お電話予約はコチラへ>TEL:084-958-3111 見学会予約の件で、とお伝えください。

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※黒字で選択可能な日時:予約受付中 / 赤字で選択できない日時:予約済
 

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③お名前など必要事項を入力して“予約する”をタップ
④以上で予約受付完了です。受付メールが返信されます。
受付メールが不達の場合、お手数ですが084-958-3111迄ご連絡ください。

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約6畳のセカンドハウス「舎庫(しゃこ)」

2023/11/11 更新   カテゴリー: ブログ
舎庫 セカンドハウス 

おうち時間や在宅勤務増で人気上昇!庭に作る小さなセカンドハウス

こんにちは!広報のテシマです。

コロナ禍の生活をきっかけに、在宅ワークや趣味の時間など、一人で過ごせる空間を持つことが注目を集めています。

そんな中、秘かな人気となっているのが、自宅の庭や敷地内に建てる「小屋」です。こうした小屋はワーキングスペースとしてだけでなく、「隠れ家」のような魅力も持っており、静かに過ごしたいときに活用できる場所にもなっているそうです。

昨年からコアハウスでも小さなセカンドハウスの施工をはじめました。

広さ10㎡以下、約6畳程度の小さな居場所「舎庫(しゃこ)」です!

府中市役所様 舎庫 外観
施工実例1:府中市役所様 舎庫「Fuchu Kagu House」
施工例ページはこちら 
府中市役所 舎庫
設計|Koizumi Studio・小泉誠 家具:わかばかぐ
若葉家具 舎庫 外観
施工実例2:府中市 若葉家具株式会社様 舎庫「わかばこ」
施工例ページはこちら
若葉家具本社レのベーション わかばこ 小泉誠+Koizumistudio
設計|Koizumi Studio・小泉誠 家具:わかばかぐ

室内全体が木でつくられているため、中に入るといい香り!まるで小さな森の中にいるような気分です。

小さな窓からは風を取り込んだり、外の景色を愉しんだり。

床・壁・天井まで断熱材もしっかり入っているので、エアコンを付ければ年中快適です。

庭先に建てられるため、「書斎やアトリエをつくりたい」「おうちでカフェを開いてみたい」「自転車やバイクを愛でる場所がほしい」など、一度は想像したことのあるような、憧れのスペースを叶えてくれます。

この「舎庫(しゃこ)」というちょっと変わった名前が付けられた建物は、大工+デザイナー+工務店が集結し、手仕事のものづくりを発信する【わざわ座】から生まれました。

わざわ座

コアハウスも、わざわ座に参加しています。

わざわ座についての詳細はこちら http://wazawaza.or.jp/ 
舎庫 解説

舎庫(しゃこ)=ちょうど車1台分が納まる車庫のようなサイズ感だったことから名づけられました。

設計はデザイナー小泉誠さん(Koizumistudio)が担当されているスタイリッシュなセカンドハウスです。

府中市役所舎庫
府中市役所舎庫
府中市役所舎庫
府中市役所舎庫 窓から見える緑

↑府中市役所様は、所員の小さな居場所としての個室+倉庫付き舎庫で、公園に面した小さな窓から見える景色も愉しめます。室内には4人で使用できるテーブル席、小さな一人用の個室、バックヤードまであるんですよ。

わかばかぐ 舎庫「わかばこ」
若葉家具本社レのベーション わかばこ 小泉誠+Koizumistudio
若葉家具本社レのベーション 小泉誠+Koizumistudio
若葉家具本社レのベーション わかばこ 小泉誠+Koizumistudio

↑若葉家具様の舎庫にはミニキッチンもついています!

府中市の家具メーカーである若葉家具様は、ショールームも併設されている広いお庭の一角にこの舎庫を建設されました。カフェや販売スペースなど、さまざまなイベントで使用されるそうです。

わずか6畳、されど6畳!

使う人によって色んな個性的な空間が出来上がる舎庫。

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいね^^

**おまけ**

若葉家具さんの施工時期はちょうど紅葉の季節で、お庭も含めてとても素敵な雰囲気でした!

若葉家具様 舎庫「わかばこ」
若葉家具 庭 小林賢二さん

造園家の小林賢二さんが設計されたお庭も見どころです。

若葉家具さんの素敵な家具を見れるだけでなく、日々の暮らしを豊かにしてくれる生活雑貨の販売や、家具のミュージアムなど楽しい展示がたくさんありますので、是非一度訪れてみてください♪

1F ショップ|暮らしの音 のとこ
〒726-0013 広島県府中市高木町1201-1
Tel. 0847-45-5816
Close. 木曜日
Hour. 10:00~18:00

2F オフィス|本社+府中家具の歴史
Close. 土日祝/夏季/年末年始
Hour. 9:00~18:00

https://wakabakagu.com/

関連ブログ

電気代も削減!夏の快適に過ごす家づくり。

2023/07/31 更新   カテゴリー: ブログ

こんにちは!コアハウスの広報をしている手島です。

今年の夏は本当に暑いですね。35℃以上の猛暑日が当たり前になり、冷房の節電を気にしている余裕もなくなってきました。高気密高断熱の家はエアコンだけで夏涼しく過ごせますよ!という話はよく聞きますが、物価も高いし、できれば電気代も抑えたいのが主婦の本音(涙)

ダイキン工業の調べによると、家庭で「節電」に取り組みたいか質問したところ、「積極的に取り組みたい」が40.2%、「どちらかというと取り組みたい」が50.4%と、9割以上が節電への取り組み意欲を持っているとのこと。

一方で、この夏、節電が上手にできるかと聞いたところ、6割以上の人が「上手にできないと思う」いうと回答に。意欲的に節電に取り組みたいと思いつつも、実際のところ上手に節電できるかどうか自信がないことがうかがえる結果となりました。

実際、猛暑の中でエアコンの使用を控えることは危険な行為です。

我慢をしてエアコンを控えるのではなく、エアコンの力を極力使わず快適に過ごる家、というのが理想なのではないでしょうか。

実は我が家も、現在マイホームの検討を始めたところでして、夏の暑さ対策にはとても興味があります。

今日は、夏を省エネで快適に暮らせる家づくりのポイントを解説したいと思います!

まずは高気密・高断熱が基本

一番重要なポイントが、「室内に暑さを伝わらせない」ようにすること。

また、空調機器で冷やした室温をキープすることも重要です。

そのためには、家自体の気密性・断熱性を高めなくてはいけません。

一般的な手法として、

  • 壁や天井に十分な断熱材(断熱性能×厚みで計算)を施工する
  • 窓などの開口部を高断熱サッシ(フレーム+ガラス+スペーサーなど正しく選択)にする
  • 気密性能を高めて漏気による熱損失を防ぐ

などがありますが、これらを取り入れることで、室内が外気温の影響を受けづらくなり、空調負荷が軽減できるだけではなく、室温が常に安定しているため、夏も冬も一年中快適に過ごせ、健康面でのメリットも得られます。

ただ、高気密・高断熱をこだわりすぎると、せっかく気持ちよい窓辺が少なくなったり小さくなったりという制約がでてきてしまいます。あとコストも…^^;

コアハウスでは、居心地のよさと性能、コストの丁度いいバランスを考えた設計を大切にしています。

窓から太陽の熱を入れない「日射遮蔽」が大事!

日射遮蔽 って何?

と、思われた方も多いと思います。建築関係以外では、耳慣れない言葉ですよね。

日射遮蔽とは、窓から入ってくる太陽熱を遮ることを言います。いわゆる「日差しのカット」ですね。

夏の室内の温度を快適に保つには、日射遮蔽がどれだけしっかりと出来るかはとても重要です。もちろん、日射遮蔽を全くせずとも、大容量のエアコンがあれば室温を下げることはできます。しかし、高い電気代を払わなければいけないのはもちろん、エアコンの冷気を浴び続けるのはとても不快なものです。

日射遮蔽をきちんと計算した住まいは、高めの温度設定でもエアコンの効きが良く、電気代を削減することもできます。

ではどんな方法があるのでしょうか?

軒や庇は大切。

軒

当たり前でシンプルですが、軒や庇は日射遮蔽にはかかせません。

最近はシンプルな箱型デザインのお家など、デザイン上(コスト上?)のためか、軒や庇がない家も多く見られます。

軒や庇にはこんな役割があります。

1.差し込む日差を遮ってくれる

2.壁を雨水から守る雨よけになってくれる

3.雨が窓にあたりにくくなる

4.すだれやシェード・タープを設置しやすくなる

軒が無いと夏場の強い日差しが直接窓から入り込み、室内の温度をぐんぐんあげてしまいます。

エアコンは室温を下げようとフル稼働し、どんどん電気を使ってしまう結果に。

冬の場合、南の掃き出し窓(一般的な幅1.6m×高さ2.0mサイズ)に差し込む太陽の熱量は1000wの電気ストーブ3台分と同程度と言われてるのですが、

反対に夏の場合には、電気ストーブを付けながら冷房しているようなもの。。なのです。

その他に、軒や庇がないと直接日が当たる部分だけ床の色が褪せたり、雨の日は窓を開けれないなど、後から後悔する声もよく聞かれます。

家の長持ちにも繋がりますので、軒は省かず付ける方がおすすめです。

窓の外にすだれやよしずを付ける

さて、先ほど軒の大切さについて語りましたが、

日差し対策でよく耳にする「窓の日除けの取付」はとても室内が涼しくなります。

カーテンやブラインドで日差しを入れないようにすることもできますが、これはすでに窓に太陽の熱が伝わっている状態です。すだれやよしずは窓に熱が伝わるのを外側からカットしているので、カーテンよりも格段に高い効果が得られます。

私もマイホームでは、よしずが付けれるような軒を考えたいなと思っています。

↓見た目も趣があって素敵ですよね♪

コストは少々かかりますが、外付けブラインドアウターシェードというものもあります。

外付けブラインド 参照元:LIXIL
窓枠にすっきりと付けれるアウターシェード 参照元:YKK AP

ところで、南面の掃き出し窓に日除けシェードを付けられているお家は良く見られますが、

実は夏は東西の窓から一番日差しが入る というのをご存じですか?

私も最近まで知らず、チバ社長から教えて頂きました。

夏は太陽の位置が高いため、昼間は窓よりも屋根に日射が当たります。

この図から見ても、南面の窓から室内に入る日差しは軒で十分カバーできそうです。

そして東西の窓は朝日や夕日といった、太陽が低い時間帯の日射になるため、窓の横から日差しが入ります。

この理由から、夏はよしずやアウターシェードを東西の窓に付ける方が効果的なのです。

さらにガラスを遮熱タイプの物に交換すると日射熱を効果的にカットできますよ!

窓の内側に付けるタイプであれば、ハニカムスクリーン(ハニカムシェード)がおすすめです。

ハニカムスクリーン 参照元:タチカワブラインド

ハニカムスクリーンとは、スクリーン部の断面形状がハニカム(蜂の巣)構造の窓回りアイテムのことです。

2枚の生地が8の字状に空気層をつくっている


スクリーン内部の空気の層が、外気の侵入・室内の空気の流出をしっかりブロックしてくれます。

そのほか窓に設置するアイテムには、カーテン、ロールスクリーン、ブラインドなどがありますが、省エネ効果を期待するなら、ハニカムシェードがおすすめです。

和紙のような質感で、インテリア的に見ても、上品で素敵です。

また、新築の場合はウッドデッキを検討される方も多いかと思いますが、猛暑の炎天下の中ではデッキ面が50度以上になることも。庇をつけたり、夏だけタープなどの日除けを付けることをおすすめします。

 ちなみに、ウッドデッキの素材には天然木材と人工木材がありますが、天然木材の方が、ウッドデッキ表面の温度が高くなりすぎないない傾向があります。

植栽も日除けにおすすめ

外構計画では、窓の外に落葉樹を植えることで、夏は緑を通して涼しい風を取り入れながら日差しを遮り、冬は光を取り入れることができます。
落ち葉の手入れが大変ということで敬遠されがちな落葉樹ですが、家族皆で四季を感じ、紅葉を楽しむ暮らしも素敵です。

湿度コントロールが大事

暑さを不快に感じる原因の一つに「湿度」があります。湿度は体感温度を大きく左右する要素です。 汗は蒸発するときに身体から熱を奪い、体温を下げる働きをしますが、湿度が低いと汗が蒸発しやすくなるため寒く(涼しく)感じます。 

この湿度を調整してくれる素材として代表的なものに「珪藻土」「漆喰」がありますね。

漆喰は石灰石という岩石を原材料とする壁材で、珪藻土は珪藻(けいそ)といういわゆる「藻」の一種が粉末状になり、それに固めるための材料を混ぜて作られたものです

ちなみに、珪藻土と漆喰を比べると、珪藻土は漆喰の約2倍の調湿性能があり、製品によっては6倍と言われるものもあります。

実際に珪藻土壁を施工された住まい手様のお家を夏に訪問したことがありますが、空気感が全然違うんです。言葉ではなかなか伝えられないのが残念ですが、空気が澄んでいて、マイナスイオンが漂っているような心地よさ。訪問した日は初夏の蒸し暑い日だったのですが、空調はついておらず、それでもスタッフ全員が、「心地いい~!」と癒されていたのを覚えています。

(こちらのお宅は軒もしっかりとってありました)→ 施工事例

珪藻土は、乾燥している時は湿度を放出してくれるので、冬は空気が乾燥せずに過ごせます。

機械的に除湿器や加湿器を使って調湿することもできますが、珪藻土壁にするとこれが必要ありません。その他に消臭効果もあり、臭いがこもらないのも、空気が澄んでいる理由です。

見た目も味わいがあって、電気代もかからない自然の調湿・消臭作用、いいことづくめですね。

私は以前までは壁材のことまであまり意識はしていなかったのですが、お客様宅での心地よさにその違いを実感。自分も家を建てるなら取り入れたい!と思ったのでした。

動物も飼いたいと思っているので、消臭効果にも期待しています。

やりたいことがありすぎて、予算との相談になりますが… (汗 )

これまでは、「珪藻土」や「無垢材」は素材感へのこだわりや自然志向の強い人が使うイメージがあったかもしれません。

しかしこれらの素材がもつ「調湿効果」「断熱効果」は、電気代が高騰している今だからこそ、是非注目して頂きたい素材です。

今回は「節電」の観点から家づくりでできること、おすすめのアイテムを紹介させて頂きました。

もちろんこれらの工夫は節電だけではなく、暮らしの豊かさも底上げしてくれるポイントであることも間違いありません!

いいなと思うポイントがありましたら、是非取り入れて頂ければと思います^^

=================

あとがき

今回も長文のブログになってしまいましたが、家づくりでできる暑さ対策について、お役に立てましたでしょうか?

ここまで読んで頂けていたら、とても嬉しいです。ありがとうございます。

話はちょっとそれますが、実際に見て体感すると写真では感じることができない空気感や匂い、素材感の違いや、光や風、いろんな発見があります。

我が家もそんなたくさんの参考から得た「いいなポイント」をたくさん貯めていて、これからの家計画に反映していこうと思っています。

これから家づくりを検討される方も是非、モデルハウスや見学会で実物を見て、参考にしてみて下さいね♪

このブログでは、家づくりにプラスにような情報を、つたない私なりの目線で発信していきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします( `・∀・´)ノ

関連ブログ

【木の家リノベーション】住まい手様インタビュー②玄関・水回り編

2023/07/18 更新   カテゴリー: ブログ

コアハウスで広報をしているスタッフ手島が、リノベーション後の暮らし心地を住まい手様に聞いてきました!

前回のインタビューに引き続き、木の家リノベーションの住まい手様の玄関・水回りスペースのお話です。こだわりポイントを全部ご紹介すると長くなってしまいました!(汗)

参考になるポイントもたくさんありますので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです^^

S様邸 建築概要

  • 築34年 木造2階建てフルリノベーション 
  • 2022年秋竣工 
  • 家族構成:4人+愛犬

前回のリビング編インタビューはこちら

施工例ページ 「祖母と暮らしやすく

収納力たっぷりの玄関

リノベ前の玄関
Before
リノベ後の玄関
After

幅が広かった玄関は入口の向きを変え、半分を収納スペースに。

手島(以下T):玄関のこだわりリノベーションポイントはありますか?

S様(以下S):やっぱり収納ですかね。子どもが部活で使うものが結構多いんですけど、以前は家に帰ったら玄関の床に置きっぱなしになっていて。そういうものを全部収納できるように設計して頂きました。

あとはアウターをかけたり、細々した物を仕舞ったり。

玄関収納
玄関収納

T:目隠しカーテンをDIYされたんですね。

S:そう、最初は入口がオープンでいいかなと思っていたんですけど、やっぱり扉はあった方がよかったかな。ごちゃごちゃしたものが見えちゃうので。後から突っ張り棒を付けたんですけど、付ける場所にちょっと困ったりして。

T:なるほど。。後からカーテンを付けるなら、付け方も考えておかなくてはいけませんね。

S:はい、でもすっきり収納できるようになってよかったです。

お客様からは木のいい匂いがするね!と言われます。

下駄箱まわり
素敵にコーディネートされた下駄箱上

玄関からリビングを望む
玄関からまっすぐリビングに繋がる

暮らしに合わせてカスタマイズした洗面台

造作洗面台
玄関ホールを抜けるとすぐにある洗面所はオリジナルの造作

T:リノベ後の洗面台の使い勝手はいかがですか?

S:とっても使いやすいです。掃除もしやすいですし。

T:継ぎ目のないカウンターなのでお掃除しやすいですよね。ハイバックタイプなので水はねも安心です。あと、鏡の下からティッシュが取り出せるのが、いいですよね!使ってみて、いかがですか?個人的にすごく気になっていて(笑)

ティッシュボックス付きの鏡裏収納
鏡下からティッシュが取り出せるアイディア
鏡裏収納を開けた様子
棚の中の様子

S:そう、これ最高です!

T:私も家を建てる時は洗面所に採用したいです!目立たないし、使いやすそうでいいですよね。

S:我が家はティッシュですけど、ペーパータオルにしてもいいですし。

あと、もう一工夫した方が良かった点は、棚の中にそのままティッシュを置くと、取り出すときにちょっと引っ掛かってしまって。破れやすいので、棚板の一番下だけ、滑りやすい素材で作るのもいいかもしれません。

我が家はプラスチック製のティッシュボックスに入れているんですけど、すべりが良くなって断然使いやすくなりました。今入れているのは、100均で買ったティッシュケースです。

T:なるほど・・!100均にあるんですね。シンプルでいいですね。棚板を変えるより、プラスチックの方が滑りも良さそうにも見えます。

S:ティッシュボックスは上に物が置いたりもできますよ。

T:これはこれで、小物とか小さい化粧品を置けるのがいいですね。スペースの有効活用。

鏡裏収納の内容
鏡をスライドすると収納になっている

S:鏡裏には歯ブラシとか、家族それぞれの化粧品とかを入れています。家族分の歯ブラシとか歯磨きグッズをまとめてケースに立てて、普段はカウンター上に出しているんですけど、来客がある時は鏡収納にさっと入れます。

T:ワンアクションで仕舞えますね!

S:あと、トイレの横なので、トイレットペーパーや掃除用品なども洗面台下に収納しています。リノベーションの計画中はトイレの中に棚を付けることも考えましたが、洗面所の収納と兼用することにして、トイレ内には何も置かないようにしました。その分掃除もラクになりますし、作らなくてよかったなと。

T:確かに、トイレに棚は作りたくなっちゃいます。ないと掃除もラクなる・・。そういうメリットもありますね。

S:うちの場合はこれくらいの収納スペースで十分でしたね。

洗面所とトイレ

S:あと、廊下に窓がない分、トイレの入り口の上に明り取りの窓をつけて頂きました。圧迫感も軽減されて、良かったと思います。

明り取りの窓
トイレの壁上部はアクリル板を使用し、奥の窓から入った光を通すようになっている。

T:この窓、壁がすっきりして見えますし、トイレの照明が点いているのが分かるから、人が入っているのも、分かりやすいです。

洗濯脱衣室の動線・収納計画

リノベ前の脱衣室
Before
リノベ後の脱衣室
After

脱衣室は同じ面積のまま、内装と窓、浴室のリフォームを行ないました。

脱衣室収納

S:ここはカウンターを作って本当によかったです!カウンター下に家族それぞれの着替えやタオルを入れているんですけど、タオルを出して一旦置いたり、畳んだ洗濯物をカウンター上に置いておくと、家族が各自の引き出しに仕舞うシステムになっています(笑)

T:家族がそれぞれが自然と片付ける習慣ができるのは素晴らしいですね。ハンガーパイプは使いますか?

S:使ってます!冬は毎日洗わないような上着などを掛けたり、乾ききってない洗濯物をかけておいたり。あと、ちょっと寒い時に羽織るものとかをかけておくと、リビングからぱっと取れる。ここにあるのが丁度いいんです。

T:リビングと近いのが良かったんですね。

S:そうそう、エプロンもここにかけておいたり。

T:確かに、そういう場所ってあるといいかも!そこらへんにポイっとしがちなので(苦笑)

あと、カウンター下の引き出しがシンデレラフィットですね!

S:これ、後から探したんです。〇イリスオーヤマさんのものですけど(笑)

T:え、すごい!元から計画していたかのようにピッタリです(@_@)

S:そうそう(笑)奥行きは足りてないので、後ろにお風呂の蓋をしまってあります(笑)

 そうそう、あと、この窓(横滑り出し窓)がすごくいいです!開けても外から見えにくいので。

 お隣とすごく近いので、ここはこの窓にしてよっかったなぁと。

横滑り出し窓
横滑り出し窓は少しの開閉であれば室内が見えにくい

T:なるほど~!確かにこの開き方だと外から見えにくいですね 。見えてほしくない空間には横滑り出し窓いいですね。参考になります。

お風呂も明るくてピカピカになりましたね。昔と比べて、新しいお風呂はいかがですか?

さっき、お風呂の蓋が仕舞ってあると言われていましたが、使わなくてもお湯が冷めないんですか?

リノベ
前の浴室
Before

S:そうそう、我が家は皆が続けてお風呂に入るので必要なくて。お風呂のお湯が冷めにくいです。浴室も暖かいなと思います!お湯も低い温度でも温かく感じるというか。以前のような温度設定だと暑いと感じます。

T:浴槽や浴室内の保温力が違うんですね。

S:あと足元がひやっとしないのもいい。お掃除もしやすいです。さっと流せばすぐ乾きますし。

あと、以前は冬場に脱衣所でヒーターを付けていても寒かったんですけど、今はあまり寒さを感じないのが、違うなと思います。

T:壁や床下に断熱材がしっかり入りましたし、暖房の熱を逃がさなくなったんですね。

リノベーション後の水回り+1ポイント

水回り動線

トイレや脱衣室のある廊下の反対側にはおばあ様の寝室があります。部屋から水回りや玄関への距離が短くしてあるので、家族がサポートしやすいよう動線を整えています。

動きやすい2列型キッチン

キッチン
リノベ後のキッチンは クリナップ ステディア

T:2列型キッチンの使い心地はいかがですか?

(※2列型キッチン・・シンクとコンロが2列に分かれたタイプのキッチン)

S:作業スペースが広くて使いやすいですね。あと母のこだわりポイントで、シンクの位置を少し真ん中よりにずらして、シンクの右にもスペースを取りました。

キッチンからリビングを望む
シンクの右にも作業スペースを確保

T:洗ったものを右に置けますね。

S:うちは食洗器を入れなかったので。食器が多い時はこのまわりが全部洗い物置き場になります。

2列型キッチンは炒めたりする場所と、切ったり洗ったりする場所が分かれているので、作業スペースがそれぞれあっていいですね。コンロとシンクが横並びで背面にカウンター収納があるのとは、また違う感じ。奥行きもしっかりあるし。

T:二人でキッチンに立つときも楽ですよね。

S:確かに。お互い違う作業をしていても邪魔にもなりませんし、手を伸ばせば取りたいものがすぐ取れる感じも気に入っています。

T:近くにパントリーの棚もありますしね。

パントリーの棚
キッチン横に家電置き場兼パントリーとして使う棚を造作

S:ここはストック類とか、本当に色々物が入っています。

T:オープン棚だから、開けたらすぐ物が探せて取りやすいのがいいですね。こんな感じでロールスクリーンを半分だけ下ろして隠すのもありですね。

パントリーの棚

S:そうそう、あとここは食品だけでなくて、普段使うカバンとか、買い物バッグやマスクとか、出かける時にぱっと取りたいものも置いています。

T:キッチンの物だけじゃないんですね!リビングと近いから、そういう使い方もできるんですね。

生活動線や収納計画がコンパクトにまとまっているので、生活がスムーズに流れているのがよく分かりました。毎日のことですから、これだけで随分楽に過ごせるのではないかと思います。

S:なんだか、もう昔からこうだったかな?っていうくらい、今の生活に馴染んでいて、何も考えずに暮らせてますね(笑)

T:今の暮らしにフィットしているようで、とても良かったです^^

あとがき:

ちょっとしたことですが、物を取る、仕舞うの動作が近い距離で簡単にできること、収納が適切な場所にあることで、住まい手様の暮らしがとても軽やかになった印象を受けました。「何も考えずに暮らしている」というご感想があった通り、暮らしの無駄な動きがなくなることで、心にも余裕が生まれてきます。収納・動線が整う=心が整う、です!

また、今回は住まい手様がご自身の暮らし方をしっかりと把握されていたため、限られたスペースを無駄にすることなく、設計に活かすことができていた印象です。

私もマイホーム計画では叶えたい夢がたくさんありますが、現在の暮らしを冷静に見直し、できるだけシンプルに無理・無駄なく、取捨選択してきたいなと思った取材でした!

▼この記事の施工例(ルームツアー)動画はこちら。間取りなど詳しく解説しています。

木の家リノベーションRoomtour

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【木の家リノベーション】住まい手様インタビュー①リビング編

2023/05/29 更新   カテゴリー: ブログ
こんにちは!福山市の木の家専門店コアハウスで広報を担当している手島です。今回は木造一戸建てをフルリノベーションされた住まい手様に、その後の暮らし心地についてお話を聞いてきました!

S様邸 建築概要

  • 築34年 木造2階一戸建てフルリノベーション 
  • 2022年秋竣工 
  • 家族構成:4人+愛犬

風が通るようになって気持ちがいい

暑い日でもカラッとした室内

(撮影は5月下旬 外気温27℃)

手島(以下T):リビングに入ってまず感じたんですが、今日は暑いのに、風が通って涼しいですね!
S:新しい窓の配置になって、すごくいい風が入ってきます。暑い日も、家に帰ってきたら涼しいなと感じます。雨の日もジメジメ・ベトベトしなくてカラッとしていて。木の家だからかな? 湿気てるなと感じることがあまりないんです。
T:調湿する素材を多く使っているので、素材が呼吸して湿気を吸ってくれている効果はあると思います。周辺環境がいいというのもありますが。
S:暑い日も、サーキュレーターを回していれば、まだエアコンまで使わなくても大丈夫かな。快適です。

Before居間 大きな窓はあるものの、目線が気になり開けにくかった

窓の配置が変わってからの暮らし


S:あと、以前は目線が気になって障子を閉めっぱなしになっていましたが、窓の配置が変わってからはカーテンを開けて外の景色を愉しむようになりました。

T:外にちょどよく緑もありますし、愉しめるようになったのは嬉しいですね♪
S:今日はお昼ご飯も外で食べましたよ。

T:気持ちよさそう!うらやましい~

 「こうしておけばよかった」と思う事とかありますか?

S:住み始めてから、(今の暮らしに)すっかり馴染んでいて、快適すぎて悩むことがありません(笑)

リビングは結構やりたい事をやったので、満足しています。

S:あと、この調光ロールスクリーンがすごくいいです!光の加減が調整できて、完全に締めても光を通して暗くならないのがお気に入りです。

調光ロールスクリーン…ボーダー柄のスクリーンが前後で重なり合うことで、プライバシーを守りながら光を自在に調光することができる。

注文住宅のいいところ

空間や暮らしに合わせた設計

T:リビングではいつもはどんな感じで過ごしていますか?
S:設計の千葉さんから提案をして頂いた中で、最初から気に入っていたのが小上がりの畳コーナーなんですが、いつもここでゴロンとして過ごしています。愛犬も一日の半分以上を畳コーナーまわりでゴロゴロしています(笑)リビングをこんな使い方ができるなんで、頭になくて!素敵な提案を頂けて、こういうのは建売にはない、注文住宅の良さだなと改めて感じました。

子どもも過ごしやすい、小上がり畳コーナー

S:この前は友人家族と集まってたこ焼きをしました。赤ちゃん連れの場合、椅子だと危ないけど、畳だと寝転がっててもいいし、お母さんたちは座って、子どもは後ろで寝転がったりしてて。

T:確かに、小さなお子様のお昼寝にもいいですし、畳が柔らかいのも優しくていいですね。

収納力もたっぷり、畳下収納

S:畳下の収納には日常で使うものや、趣味の物を入れています。

テーブルでアイロンがけもするので、ここへ収納していて、普段は子どももアイロンがけを手伝ってくれています。

T:しっかりしてますねぇ…テーブルも大きいから、作業もしやすいですね。

大きな引出しになっている畳下

造作家具に感動!

S:大工さんに造っていただいたダイニングテーブルが活躍していて、人数が多い時はテーブルを畳側にずらしてローテーブルとして使えるので、椅子を増やさなくていいんです。椅子を4脚置く予定だったけど、2脚で十分でした。既製品のテーブルを買わなくて本当よかったなと思います。

T:段違いで使えるテーブルなんて、既製品ではなかなか適いませんよね!

▲畳側にずらすと座卓になるダイニングテーブル
▲家族で食事をするパターン 椅子と畳両方から使う

S:あと、完成したキッチンカウンターを見て母が「こんなになってる~!」って感動していました。家族の持ち物がそれぞれ収納できる引出しを付けたかったんですけど、想像した通りのものができて大満足です。空間にすごく馴染むデザインになっていて、これもまた既製品にしなくてよかったと思いました。

引出し付きのキッチンカウンター。家族それぞれの持ち物が散らからないように収納している。

自然素材の心地よさ

杉フローリングは裸足で過ごせる

T:杉の床はどうですか?

S:柔らかくて気持ちいいです。毎日裸足で過ごしています。動物がいるので傷はすごいスピードでついてますけど(笑) 床に関しては傷があってもいいんじゃない、とおおらかに考えています。

T:傷ついた床も、無垢材の場合は経年変化で味わいにきっと変わっていくはずです!

これは自然素材ならではの良さなんですけど、木を薄くスライスしたものを貼っている突板フローリングの場合は、冬は冷たいし、時間が経つと色褪せたり、表面が剥がれたり、時間と共に「劣化した」という印象になりますが、本物の木でできた床は時間が経てば経つほど味を増していくんです。

S:キッチンの床材は掃除のしやすさ優先で塩ビタイルにしましたが、冬は冷たくて、スリッパが必要ですね。

キッチンの床(塩ビタイル)

自然素材は動物にとっても快適

S:あと、階段下を犬専用スぺースにして、床も掃除しやすい素材にしたんですけど、結局杉の床や畳が気持ちいいみたいで、いつもこのあたりで一日の大半を過ごしています(笑)

階段下のペットスペースと愛犬ラフちゃん

T:ワンちゃんにも気持ちいい場所なんですね(笑)

S:そうなんでしょうね。夏なら階段下も使ってくれるかな?(笑)

リノベーション後、初めて迎えた冬

暖房の効きが良くなった

T:断熱改修も行いましたが、昨年の冬はいかがでしたか?

S:前の家より暖房器具を使う時間が減りました。暖房をつけたらすぐ暖かくなるし、暖気が逃げない。前の家はヒーターをつけても寒くて。一緒に住んでいるおばあちゃんがいつも寒い寒いと言っていたけど、この冬は部屋が暖かくなってご機嫌も良かったです(笑)

暖房器具は前の家から持ってきた石油ストーブ一台と、畳の上にホットカーペットを使いましたが、特別寒い冬だったという印象はありませんね。2Fでは暖房器具をほとんど使いませんでした。

T:そうなんですね!寒さのストレスもかなり軽減されたようでよかったです。

あとがき:

リビングについて、とても快適に過ごされている様子をお話しして下さったS様。元々は間取りに対しての使いづらさや、冬の寒さ、湿気によるカビなどのご不満をお伺いしていたため、新しく生まれ変わった家がすっかり暮らしに馴染んでいるというお言葉がとても嬉しく思いました。採光・風通しの良さや、素材の心地よさから得られる幸せ、家族の暮らしに合った空間の備えはとても大切で、毎日の充実感に繋がると改めて感じることができる取材でした!

BeforeAfterについては、動画で詳しく解説していますので、是非ご覧くださいね♪

次回、玄関・水回り編へ続く!

▼この記事の施工例(ルームツアー)動画はこちら。間取りなど詳しく解説しています

リノベーション リフォーム

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木の家の優しい温かさ

2022/11/17 更新   カテゴリー: ブログ

こんにちは!テシマです。

早いもので、今年もあと1か月半ととなりました。

最近は朝晩もかなり冷え込むようになったので、先日、家のスリッパを暖かい冬用のものへ替えました。

我が家はまだ賃貸暮らしで、古い鉄筋コンクリート造の建物に住んでいます。

冬はホットカーペットと暖かいルームソックスが必需品で、毎年底冷えする寒さをなんとかしのいでいます。

最近の住宅事情は、高気密・高断熱が当たり前、さらには全館空調も普及しはじめ、家はどんどん高機能になっていますよね。

全館空調ともなると初期コストもかかるため、採用する方とそうでない方がいらっしゃると思いますが、私が一番採り入れやすく、シンプルにいいなと思うのは、杉の床です。

見学会の時やOB様宅にお邪魔した際に、一番最初に違いを感じるのは床なんです。

家に足を踏み入れた瞬間、なんだか優しい踏み心地。

お客様のお宅のため、スリッパを履いてはいるものの、それでも歩き心地が静かで優しい感じがします。家じゅうに漂う、木の香りも相まって、なんだか自然に心がほわ~っとほぐれる感じです。コアハウスに勤める前までは、床の素材は見た目以外であまり考えたことはなかったのですが、この心地よさを知ると、やっぱり自然素材っていいなぁと感じるのでした。

この居心地良さをちょっと紐解いてご説明すると、柔らかい触り心地、木の香り以外にも、「人の体温を奪わない」杉の性質があります。

無垢材は木の中に多数の空洞が開いている【多孔質】という性質があります。空気は温度を伝えにくいため、この多孔質という性質が断熱性に効果をもたらしています。

杉やヒノキのような「針葉樹」はこの空洞が特に多くあります。外の冷たい空気を伝えにくく、肌が触れても体温を奪いにくいため、「温かい」と感じるんですね。

発泡スチロールや段ボールに触れた時に冷たくないのも同じ理由です。

反対に、熱を伝えやすい素材…例えば金属に触れると体温をどんどん奪われるので「冷たい」となりますよね。

顕微鏡で見た杉の断面
段ボール断面

杉の断面、段ボールとそっくりですね。

高価な空調設備がなくとも、床を冷気の感じにくい素材にするだけで、心地よさは全然違います。

なので、私も家を建てるなら、床は絶対杉にするぞ!とひそかに決めています(笑)

ちなみに、表面に薄い木のシートを張ったフローリングでは、この温かさは得られませんm(__)m

無垢材の床は傷がつくのが気になるというご意見もありますが、紙やすりで表面を削って自分でメンテすることもできますし、時間の経過で木の色が濃くなっていくので、傷も徐々に馴染み、味わいに変化しますよ。

革製品が古くなっても、経年変化で味わい深くなっていくのと似た感覚でしょうか。

傷も味わいに変わるのは、自然素材ならではです。

気になる方は、是非一度モデルハウスでご見学下さいね♪

最後に、とあるOB様宅で暮らす猫ちゃんの様子↓

とっても気持ちよさそう。

ご主人様のお話によると、新しいお家になってから、爪とぎの回数が激減したのだそう。

癒し効果は人だけではなさそうです。

床の上でお昼寝している猫ちゃんと一緒に、ご主人様も日向ぼっこをされるんだとか。

動物好きの私にとっては羨ましすぎるエピソードです^^

公式LINE開設のお知らせ

2022/10/01 更新   カテゴリー: ブログ

この度、コアハウスの公式LINEアカウントを開設致しました!


家づくりについてわからないこと、ちょっと聞いてみたい事などをLINEトークで気軽にご相談いただけたり、イベント情報、メンバー様限定の動画コンテンツや現場通信などをお届けいたします。
見学会や各種イベントの予約をLINEから行うこともできます。

・見学会のご案内
・家づくりのご相談 
・お家のお手入れのご相談
・修理・修繕のご予約
・各種イベントのご予約

・施工例、動画コンテンツなどの情報をいち早くお届け!

LINEトークは1対1のですので、小さな疑問もお気軽にご連絡ください。
※営業時間外のトークからのメッセージのご対応は翌営業日にご対応となります。
(営業時間:平日8:00ー18:00/日曜9:00-17:00)

【友達追加の方法】
次のいずれかの方法で追加をしてください。
方法①下記URLより追加
https://lin.ee/uc6TEHL

方法② LINEアプリを開いて、
「友だち追加」→「検索」→「@479uwwqc」検索して追加

方法③下記QRコードより追加


是非この機会にご登録ください♪

風の通り道を設計する|窓の数や形・位置に意味があるという話

2022/07/19 更新   カテゴリー: ブログ

 2022年の夏が到来しました。今年は梅雨が短かった分、夏が長そうです。
最近の夏は暑さが厳しいので、日中は窓を閉めての冷房は必須。でも、この夏は新型コロナウィルスがまた猛威を振るいそうなので、窓を開けた換気のお話をしてみたいと思います。

窓を開けても換気できない事があるって知ってますか?

 みなさん、窓を開けて換気するときにどんなことに気を付けていますか?
網戸をきちんと閉める、という答えとかかなと想像しますが、それも大切ですね。
それとあわせて気を付けて欲しいことがあります。

窓は1か所だけ開けても換気は進まない
(引用:YKK AP 窓がポイント! 住まいのじょうずな換気方法 より)

意外と知らない方も多いのが、窓は1か所だけ開けてもうまく風が流れないこと。

風通しというのは、風の「入口」と「出口」が必要です。2か所の窓を開けるというのは重要なポイント。しかも、単に2か所の窓を開ければ効果は同じではありません。出来るだけ空間の対角線の関係性の窓を開けるというのが一番効果的です。

窓メーカーのYKK APが解説しているHPがありましたので参考にリンクします。
窓がポイント! 住まいのじょうずな換気方法

実はこれ、家づくりで意識してほしいポイントでもあるんです。

風の通り道は家全体で考える

 流石に40度を超す真夏の日中に風通し、、、で熱風を取り込むのはNGです。でも中間期や夏季の朝晩に涼風が家の中をそよぐのは、「いい家だなぁ」と感じられる瞬間になるはずです。

では、そんないい風を感じられる家にするためにはどうするか?
先述の対角線配置の開口部を設計に落とし込んでいきます。

但し、風はいつも同じ方向から吹いてはくれません。そこで東西南北いろんな風をキャッチすべく、バランスよく窓を配置します。

例えばLDKを計画する際に、南面にしか開口部が無いと空気の循環しにくい空間になってしまいます。
LDKは特に人が集まり長く滞在して、呼吸・調理・食事・団らんと空気の淀みが生まれやすい場所でもあるので、通風のためにLDKには【東西南北】それぞれに風の入口/出口の窓を設定しましょう!


・・
・・・
・・・・?

気づかれましたか?
LDKの東西南北 全部に窓って無理じゃないの?という事に。

その通り。LDK単体のひと部屋でだけで考えてしまうと、東西南北の全面に外気に面する窓を計画することはほぼ不可能です。
なので、風通しは家全体で考えることが大切になります。

窓の数や位置・形には意味がある

LDKの上手な風の通り道計画の一例

一例で言えば、
玄関や水廻りといった機能部にも窓を設けておくと必要に応じて風の出入口にできたり、
吹抜けや高窓を設けておくと、上下の繋がりや高低差を活かした風の道を計画出来たりするわけです。

特に、建物の最上階の天井付近にある高窓は、天井に溜まった夏季の熱い熱気を排熱するのにもかなり有効なので、まず窓開けで排熱→冷房スイッチONという使い方をすると光熱費も節約できます。

それからよく見かけるのが、寝室や子供部屋の窓ひとつだけの個室。

プライバシーや防犯といった理由がある場合もあると思いますが、風は通りにくいので熱気が溜まると寝苦しい夜が増えてしまいます。
夜間であれば、夏でも風通しだけで快適という日も多いのでしっかり排熱してくれる窓は有難く感じられます。

どうしても窓が1か所しか取れない部屋では、「ウインドキャッチ連窓」という形状もオススメです。

YKK AP 風を取り入れやすい窓 より

風の通り道を設計して、省エネに過ごそう

 コアハウスでは、20年来取り組んできたパッシブデザイン手法の風通しの設計をより丁寧に落とし込むために、シミュレーション解析も行っています。

風通しのシミュレーション
換気機械が無くても空気が淀まない家になるように

快適にくらして頂けるように&住んでからの後悔がないように、
窓の数や位置・形をしっかり検討した提案をしています。

風通しの良さは、コアハウスの木のいえ共通の特徴の一つとなってくれています。
通風を上手に計画できると、エアコン冷房が必要になる期間を最小化=省エネで過ごせる住まいとなります。

トイレ・浴室に窓が必要なのか問題

最近、SNSやネットで機械換気・機械空調があるからトイレや浴室に窓は別にいらないよ、といった論調を目にする機会が増えています。
(いろんな家づくりの考え方やケースがあるので、それもその方の正解として求められれば尊重したいと思っています。)

ただ個人的には、
①まず機械に頼らなくても機能が成り立つ自立的な住まいを設計した上で、
②より機能性を高めたり、弱点を補うために機械も使う
という設計をよしとしています。

トイレや浴室にも窓を配置する理由は、そういった考え方によるものです。
その上その窓は、必要に応じてトイレ・浴室以外の通風にも働いたり、配光したりと、その役割は一つだけではありません。

なので、実は設計している窓に意味のない窓は一つもありません。
スムーズな通風計画はもちろん、採光・借景・外観のバランス等、いろんな意味や役割が窓には込められています。
そんな細かすぎて伝わらない工夫は“なんか住みやすそう”という感覚を生んでくれます。そして住み始めてから、あ!こんな工夫があったんだ!と気づいてもらえると嬉しいな~、なんて。

いい風を感じる暮らしを

実は、様々な工夫とテクニックが詰まっている窓での換気通風計画。
なんとなくポイントをわかって頂けましたでしょうか?

風通しのコツを押さえて、いい風を感じる暮らしをお楽しみください。
それは無理せずに快適で省エネな、地球想いの暮らしに繋がっているはずです。

福山市の木の注文住宅工務店
コアハウス
代表 千葉 大輔

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