設計|Koizumi Studio・小泉誠
施工|コアハウス
家具|若葉家具株式会社
竣工|2022年
舎庫(しゃこ)は、6畳ほどの小さな居場所として、大工+デザイナー+工務店が集結し、ものづくりを発信する集団【わざわ座】から生まれました。
「書斎やアトリエをつくりたい」「おうちでカフェを開いてみたい」「自転車やバイクを愛でる場所がほしい」などみなさんも一度は想像したことがあるのではないでしょうか。「……でも家の中にそんなスペースはない」という方も多いはず。舎庫はそんな憧れのスペースをカタチにしたものです。
|わざわ座について|
大量生産が主流の現代で失われつつある「手仕事」の復権を目指して、「わざわざ、やろうよ!」を合言葉に、工務店+職人+デザイナーが取り組む活動が「わざわ座」です。暮らしを豊かにする道具をデザイナーが心を込めてデザインをして、職人が手仕事で誠実につくり、工務店が顔の見える関係を結んだ住まい手に丁寧に渡す。そんなものづくりに共感する工務店・家具メーカー・素材メーカーが全国から集まり、知恵と仕組みを共有して、職人と手仕事の復権を目指しています。コアハウスも「わざわ座」に参加しています。
ルームツアー
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*住まい手様の声*
コアハウスの住まい手でもある友人の家に訪れた際、家の雰囲気や空気感がすごく心地よくて、いつか自分も家を建てるなら絶対お願いする!と心に誓っていました。
元々はリフォームの計画で祖母の介護をしやすくすることを一番の目的にしていましたが、間取りの不便さや湿気や結露による傷みなどにも困っていたので、いっそのことリノベーションで気になる所を全部直して住まいを快適にしようと思いました。
出来上がってみると、まるで新築のような仕上がりで、リノベーションとリフォームはこんなに違うのかとびっくりしています。
(注|リフォームとリノベーションの違い
リフォーム=老朽化した建物の不具合や劣化による不便を元に近い状態に戻すこと
リノベーション=既存の建物に大規模な工事を行うことで、住まいの性能を新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりすること)
無垢の木の肌触りも心地よくて、友人やお客様からは木のいい匂いがするね!と褒められます。
以前は客間がおばあちゃんの部屋になってしまっていたので、お客様が来ても通せる場所がありませんでした。
今は、玄関にも近く、デイサービスなどで外からの出入りもしやすい位置におばあちゃんの部屋をつくりました。
隣のリビングからは収納の扉を開けるとお互いの部屋が繋がる仕組みになっているので、別々の部屋にいても見守りができて安心できます。
部屋も暖かくなって、おばあちゃんも穏やかに過ごせているのがわかります。
限られたスペースの中で、今まで自分では想像できなかったような案を考えて頂き、単純なリフォームにはない丁寧な提案が、リノベーションのいいところだなと改めて感じました。
特にリビングの小上がりの畳スペースはお気に入りです。収納にこだわる母のために、大工さんが作って下さったキッチンの造作カウンターには母と一緒に感動しました!
空間に統一感も出て、家具を買うよりずっと良かったです。
せっかく綺麗になった我が家をいつまでも大切に、綺麗を保って暮らしていきたいなと思っています。
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ひろしま住まいづくりコンクール2019 新築部門最優秀賞受賞
エクスナレッジ社 建築知識ビルダーズ掲載
建築設計・施工/有限会社コアハウス
家具設計・監修/小泉誠+Koizumi Studio
家具製作/若葉家具株式会社