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地震に備えた家づくり

カテゴリー:ブログ

こんにちは!広報のテシマです。

2024年は能登半島地震により大変な年始めとなってしまいました。地震により被害を受けられた皆様に、 心よりお見舞いを申し上げます。皆様の安全と、被災地の復興を心よりお祈りいたします。

毎年全国各地で地震の発生が相次ぐ日本。

家づくりを考える上で、災害対策に対する関心も高まっているのではないでしょうか。

一生に一度の買い物とも言われる大切なマイホーム。ほとんどの人が家を建てたら、一生をその場所で過ごすことになります。

最近では住宅の耐震性は向上しているとはいえ、安全性よりもデザイン性が優先されている間取りのケースは多々あります。LDKいっぱいに広がるような大きな吹抜けは開放感たっぷりで気持ちがいいですが、揺れに弱くなってしまいます。

万が一の災害の時に、家族の命を守り、災害の後の暮らしも安心、地震に備えた家づくりをするために、今日は家づくりのポイントをご紹介していきます!

まずは頑丈な地盤が大切

土地と建物は切ってもきりはなせない関係にあります。

地震など災害に強い家を建てるためには、構造の強さはもちろん、土地そのものの強さも重要です。家が建つ土地の地盤が弱いと、地震が来た時に家が沈むなどの被害が起きるだけでなく、緩い地盤が地震の揺れをさらに増幅させ、建物にかかる負荷を実際よりも大きくしてしまいます。

地震の時の地盤の違い

具体的に検討土地がある場合は、災害リスクや地盤情報を提供するポータルサイトで調べるのもおすすめです。

重ねるハザードマップ

https://disaportal.gsi.go.jp/maps/

様々な防災に役立つ情報を、住所を入力することで、その地点の災害リスクを調べることができます。

地盤サポートマップ

https://supportmap.j-shield.co.jp/

地盤調査や地盤環境診断業務を行っているジャパンホームシールド社が、実際の調査データや全国の防災情報を地図サービスとして提供しています。

地震に強い家は 構造計算をしている家

耐震等級とは?

家づくりに勉強していると、耐震等級という言葉をよく聞くと思います。

耐震等級とは地震に対する建物の強さを示す指標のひとつで、住宅の性能表示制度を定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に沿ったものです。
品確法で定められている住宅の耐震等級は、建物の耐震性能によって等級1~等級3の3段階にランクが分かれており、耐震等級3の耐震性能が一番高く消防署や警察署など防災の拠点となる建物の耐震性に匹敵します。


耐震等級1は建築基準法の耐震性能を満たす水準で、これを基準とし、耐震等級2は耐震等級1の1.25倍、耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の耐震性能となっています。


震度6〜7の地震でも倒壊しないのなら耐震等級1で良いのでは?という考えもあるかもしれませんが、新築住宅が地震で大きな被害を受けてしまった場合、残りの住宅ローンを支払いながら新しい住まいを探す必要があり、コスト的にも労力的にも大打撃となります。熊本地震や能登半島地震は直下型の地震でしたが、直下型の地震は揺れる周期の関係から木造住宅にダメージを与えやすいとされています。しかし、熊本地震の際は震度7を観測した地点に建っていた耐震等級3の家は倒壊もせずそのまま住み続けたという事例があります。これは住まいとして大きなアドバンテージです。

📖お金の豆知識✏

地震は自然災害による被害であるにもかかわらず火災保険の補償対象外となり、地震による損害の補償を受けるためには火災保険とセットで契約する地震保険で備える必要があります。火災保険で補償ができない理由は、地震は広範囲かつ大規模な損害を受けることがあるので、民間の保険会社だけでは保険金の支払が難しいからです。そのため、政府と保険会社が共同で運営を行う地震保険で補償を行うことになっています。しかしこの場合でも全壊の場合でも住宅取得金額の50%までしか保証されないため、この金額だけでは、建て直しは難しく、被災したときの当面の生活費や仮住まい費用などとして、生活再建に役立てることが目的となります。

同じ「耐震等級3」でも強度が違う?”壁量計算”と”構造計算(許容応力度計算)”

木造2階建てで耐震等級3を取得するには、性能評価で認定を取る「壁量計算」と構造計算による構造計算(許容応力度計算)」の2種類の計算方法があります。

結論から言うと、「構造計算による耐震等級3」が最も地震に強い構造になります。

壁量計算による耐震等級

”壁量計算”とは建物にかかる地震力、風圧力に対して必要な壁量(必要壁量) を満たしているかを確かめる簡易的な計算方式です。法律的に2階建は基本的には構造計算(許容応力度計算)の義務がなく、日本の2階建て以下の木造住宅は、仕様規定に沿った簡易チェックのみで、設計士の経験と判断によって建てることができるのが現状です。このことから、工務店側は壁量計算の方が簡易な分、安全を見て柱や梁を増やす傾向があり、必要以上に太い梁が付いたり、コストアップになる、ということにもなりがちです。

構造計算(許容応力度計算)による耐震等級

構造計算(許容応力度計算)の場合は、屋根材の重さ、壁の重さ、天井下地、仕上げの重さ、壁下地、壁仕上げ、床下地、床仕上げなど細かく部材の重さを設定し、地震を受けた時に構造部材の内部に生じる抵抗力を計算します。そのため、適切な壁や柱の量を無駄なく最適なバランスで配置することができ、無駄なコストもかかりません。

この「バランス良く柱や梁を配置する」というのはとても大切です。なぜならいくら壁量計算で耐力壁を多く設置したとしても、配置バランスが悪ければ、地震により圧が偏ってかかった際に耐えることができないからです。

実際に、「壁量計算による耐震等級3」は「構造計算による耐震等級2」の性能に届かない、というシミュレーションもあります。

構造計算による耐震等級かどうか確かめるには?

前述したように、現在は簡易的な壁量計算でも耐震等級を謳えてしまうため、表面的には耐震等級がついていれば安心できるように思えますが、構造計算をしていない耐震等級には大きな差があります。「耐震住宅」「○○工法」という言葉だけに安心せずに、建てて頂く工務店さんに「構造計算をしていますか?構造計算書を見れますか?」と質問してみて下さい。自社で具体的かつ論理的に説明ができる住宅会社さんは信頼できるだけでなく、構造をきちんと理解している設計者さんであれば、耐震性とデザイン性の両面が見えている分、柱や梁の無駄がなくバランスの良い設計をしてくれるでしょう。

地震に強い家の構造・形について

地震に強い家、言い換えれば耐震性の高い家にするためには、家がどのような形をしているか、どのような工法で建てられているのかという建物自体の耐震性のほか、地盤の強度によっても変わってきます。
ここでは地震に強い家の形で、注目すべきポイントご紹介します。

平面形状が四角形

平面形状とは、建物を真上から見た際の形状を指します。
平面形状が正方形や長方形などのシンプルな形の家が、耐震性は高くなる傾向にあります。
上下と側面6つの面が一体となって支え合うため、地震が発生してもエネルギーが壁や地面に流れやすく地震に耐えやすくなります。

平屋

平屋は一階しかないので、重心が低く、2階がない分建物にかかる荷重も少ないため、建物の揺れが少なく済みます。風が当たる面も少なくなるため、地震だけではなく台風にも強いとされています。

建物の揺れは地面から離れていればいるほど強くなります。地震のニュースなどでビルが揺れている映像をよく見ますが、地面から離れた高層階ほど揺れは増幅され、振り子のような現象が起こります。

もちろん2階建や3階建だからといって、決して耐震性が弱いわけではありませんが、平屋の方が構造的に揺れに強いといえるでしょう。

*おわりに*

さて、長々と小難しい話になってしまいましたが、「地震に備える家づくり」いかがでしたでしょうか?

私はコアハウスに入る以前は、「建築基準法があるわけだし、プロにお願いすれば当たり前に安全な家を建ててもらえるのでは?」と、あまり耐震性について深く考えていませんでした。

しかし実際は、工務店によって防災に対する考え方は様々です。家の頑丈さを優先すると、デザイン性や意匠面が削られることも時にはあります。でも、万が一被災した場合、引っ越しを余儀なくされたり、その後の生活が苦しくなる家と、被災後も安心して暮らせる家、この違いはものすごく大きいと思いました!

先日お邪魔したOB様宅で、「大雨が降ったり、地震があったりした時も、不思議と怖くないんですよ。避難所が近くになくても、この家にいれば大丈夫って思えるんです。」というお言葉を頂きました。

家族の生活の基盤である家だからこそ、安心・安全でなくてはいけませんよね。

プロにお願いするんだから、○○工法だから大丈夫、では安心できないのが今の現実。実は奥が深いのです。。

そんな私もまだまだ家づくり初心者ですが!(汗)

このブログで少しだけでも、お伝えできていたら幸いです^^

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