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有限会社  コアハウス

コアハウスらしさを考える

2026 / 06 / 14 更新

“森品質”って、結局なんだろう?

「森品質」

ホームページのリニューアルを機に使い始めたフレーズも、早や1歳半。
私たちのワークスタイルを端的に表現しよう!と考えたキャッチコピーですが、最近の活動の中で、あらためて「森品質って結局なんだろう?」と立ち止まることがあります。

コアハウスらしさ。

その根っこの部分を、一度だけちゃんと整理してみたいと思います。

“なんか気持ちいい”を、最初に置く

家って、性能値とか最新設備とか、営業シーンでウケるトピックはいくらでもあります。
でも、最初に直感として残る印象は、案外そこじゃないことが多い。

玄関に入った瞬間の空気。
床に足をつけたときの、温度と柔らかさ。
光の入り方、影の落ち方。
ふっと呼吸が楽になる感じ。

そういう「説明しきれない部分」を、設計の起点に置きたいと思っています。
森に入ったときの感覚に近いというか…理屈より先に、体が反応するあの感じ。

生き物としての根っこの部分がくすぐられるような、“いいな”を、住まいに落とし込みたい。
そう思いながら設計しています。

でも、ふわっとしたままにはしない

ここ、誤解されやすいところでもあるかなと思いますが、、、
“気持ちいい家”を目指すと言うと、感覚派の家だと思われがちです。

実際はむしろ逆で、見えないところほど理詰めです。

約20年前から構造の計算は家ごとにしているし、温熱も空調もパッシブデザインも、きちんと整備する。
光熱費のことだって「住んでからの話」として避けない。

それは、数値を並べて「すごいでしょ」をやりたいからではなくて、
住まうご家族全員が、なるべく我慢を少なく、気持ちよく暮らせる状態を共通のゴールにしたいからです。

暑いから我慢、寒いから我慢。
電気代が怖いから我慢。

そういう我慢が積もると、家に対する気持ちが削れて、
家が“暮らしの器”ではなく、ただの消耗品みたいになってしまう気がするんですよね。

それって本当にもったいないし、ちょっと寂しい。
住まい手さまには日々ワクワクしながら暮らしていてほしい。
作り手としては、それが願いです。

“森品質”の共通ルール

設備が主役になる前に、
家の体質を整える

全館空調や全熱交換換気システムといった機械設備の話をするとき、実はいつも少しだけ慎重になります。
すごい装置なのは間違いない。でも、“すごい装置”だけでは家は良くならない。

まず先にやるのは、建物側の体質改善です。
断熱や気密はもちろん、窓の取り方、日射の扱い方、建物の向き。
それから暮らし方の提案まで含めて、まずは小さいエネルギーで回る状態をつくる。

その上ではじめて、設備が効いてくる。
順番が逆になると、どこかで無理が出る。これは感覚ではなく、経験としてそう思っています。

逆にベースとなる体質改善が整ってさえいれば、設備はどれを選んでもらってもいい。
設備に合わせた微調整のチューニングを施せば、最適化できるとも考えています。

“窓は働き者”だと思っている

窓って、見た目とか、性能とか材質の話に寄りやすいんですが、実は守備範囲が広い。
風を通す、光を入れる、熱を調整する、景色を借りる、外へ目線を逃がす。
さらに言えば、家全体の空気や熱の流れの中で「ここが抜け道になる」という役割も担えます。

だから、窓の数や形がどうより、
「この窓は何を担当しているのか」を、置くたびに問い直しています。

住んでから
「あれ、ここ開けると一気に抜けるな」
「ここからの眺め、好きだな」
と気づく瞬間。

その瞬間を狙った設計がハマると、嬉しくて、ひそかにニンマリしています。

(心地よさは窓近傍に宿る。と建築家の伊礼さんも語られてたりしますしね。)

“森品質”の向き合い方

家づくりは、図面の外にも“山”がある

家づくりの準備は、図面を描いて終わりじゃありません。
お金の算段や土地・制度と、ひそかに水面下で格闘する時間もあります。

住宅ローン、資金計画、土地探し、解体/造成、周辺インフラ、補助金、税制、登記、
市街化調整区域、接道、農地、建築/開発許可、建築基準法、条例…etc...

挙げるだけなら簡単ですが、現場では「うーん…」と唸る時間が割とある。
中には関係先に協力を仰がないといけなかったり、そもそも不可能で方針転換を考えたりするなんてことも起きます。

ただ、そういうところまで含めて並走できるのが、地域の工務店の良さだと思っています。
格好いいデザインだけが“設計”じゃない。
その家族がそこに住める現実を整えることも、設計の一部です。

手仕事が好き。でも、押し付けたいわけじゃない

若葉家具さんやデザイナーの小泉誠さん、最近だと日めくり建築設計室 久保田さんとの協働。
そういった真剣で丁寧で繊細なモノづくりの現場に関わらせてもらっていると、あらためて「作り手が見えるもの」の良さを感じます。

でも同時に、住まいは毎日の道具。
手間ひまを楽しむ余裕がない日もある。だからこそ、“ちょうどよさ”を探したいとも思うんです。

多くの場合、土地、規模、タイミング、素材、やり方、コスト、etc、、、
全部が全部 理想通りにはいかない。

その中で、何を守って、どこを譲って、どう手をかけるか。
その判断とアドバイスに、工務店らしさが出るんだろうなと思っています。

私たちのスタイルを一方的に当てはめるのではなく、
住まい手さまとのコミュニケーションを大切にしながら、納得できる落としどころを一緒に探す。
作り手として、その手間ひまは疎かにせず、丁寧にやっていきたいと思います。

そして結局、うちは押さない

折々に書くこともありますが、押しの営業は本当に得意じゃありません。
(というか、したくない)

代わりに、私たちができるのは「きちんとつくること」。ただそれだけ。
要領が悪いと言えばそうなのかもしれませんが、気持ちのいい、誠実なモノづくりには欠かせない芯みたいなものだと思っています。

なので、“話を聞くだけ”で来てもらって全然構いません。
相性が合うかどうか、話しやすいかどうか。
そこではじめて判断してもらえることも、きっとあると思いますので。

森品質、コアハウスらしさ。

森品質は、静かに整う

森って、ド派手な演出はないけど、入ると体(感覚)が変わる。
静かに整う。

コアハウスが目指しているものも、たぶんそんな感じ。
“森品質”のフレーズで表現しているのは、その部分です。

五感の気持ちよさを、真面目に。
数字や仕組みも、ちゃんと。
手仕事の温度も、程よく。

それらが噛み合って、住んでいるうちに
「この家、なんか好きだな」
とポツリとこぼれるように感じてもらえると、いちばん嬉しい。

たぶんそれが、
”コアハウスらしさ“
なのかな、と。

執筆者 /

代表 千葉大輔

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