【第5回】大らかな自然に導かれた移住と家づくり|森と暮らす家〜私たちの選び方〜
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2026 / 08 / 25 更新
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こんにちは。手島です!
家族みんなで土に触れながら楽しむ「畑のある暮らし」をお届けした前回の記事。
採れたての野菜を味わい、畑や自然を身近に楽しむIさんご一家の暮らしをご紹介しました。
▼前回の記事はこちら [ 第4回 森と暮らす家 ~私たちの選び方~ 食からはじまる暮らし(後編)]
第5回となる今回は、少し時間をさかのぼります。
東京で暮らしていたIさんご一家が、なぜ神石高原町へ移住することになったのか。
縁もゆかりもない土地へ移ることへの不安や、子育てをする中で感じていたこと。そして、どのようにコアハウスと出会い、木の家を建てることになったのか。
これまでより少し深く、ご家族の家づくりまでの道のりを伺いました。
【今回の記事に登場するIさん一家のご紹介】
・ご家族:
ご夫婦・お子さま2人の4人家族
・家づくりの歩み:
東京から神石高原町へ移住。
「自然に負担をかけない暮らし」を大切にしながら住まいづくりを検討し、
コアハウスで薪ストーブのある木の家を新築
・現在:
自然豊かな里山で暮らしながら、
ご夫婦それぞれの仕事と子育てをされています
東京から神石高原町へ。移住を決めた理由
東京での生活を離れ、神石高原町へ移り住んだIさんご一家。
ご主人は以前から、東京で暮らし続けることにはどこか違和感があったそうです。
「東京でずっと暮らし続けるイメージはなかなかできなかったですね。東京の狭くて、人を気にした生活はなかなか難しいなと。
あと、ちょうどコロナの頃だったので、働き方も変わり始めていたのもありました。広島に帰っても、色んな働き方ができるだろうなというところはありましたね。
自分的には、狭さや人混みから解き放たれて自由になれるなという感覚でした」(ご主人)
移住当初は農業への転職も検討されたというご主人。
いくつかの経験を経て、現在は東京の会社に所属したまま、ご自宅の書斎でリモートワークをされています。
働く場所と暮らす場所を必ずしも同じ場所に置かなくてもよくなったことも、Iさん一家の移住を後押しした一つの要素だったようです。

▲2階の一角に設けた書斎。現在、リモートワークはいつもこの部屋で。窓の向こうには緑が広がります。
一方、奥様にとって、縁もゆかりもない神石高原町への移住は、最初から楽しみばかりだったわけではありませんでした。
「私は神石に縁もゆかりもなかったですし、友達や家族とも離れてしまったので、最初は孤独との闘いで。コロナの時期だったので出かけることもできなくて、『どうしたらいいの?』って感じでした」(奥様)
そんな状況から少しずつ変化が生まれたのは、同じように移住してきた人たちや、価値観の近い人たちとのつながりでした。
現在使われているオーブン付きの薪ストーブとの出会いも、そうした交流の中から生まれたそうです。
「今は、移住して来てる人たちとも繋がって、価値観が近い人たちもいて。そういう繋がりも少しずつできてきて、嬉しさがあります。
今の友達に巡り合えたことや、子どもが畑や川で楽しそうに遊んでいる姿を見て、(この場所に住んで)良かったって思いますね」(奥様)
そばにいた息子さんに、
「畑、楽しいんだってね!」
と声をかけると、
「うん!」
と明るい笑顔で答えてくれました。
子どもの声を気にしなくていい。自然に助けられる子育て

東京で暮らしていた頃、便利さがある一方で、奥様は子どもの泣き声や生活音をいつも気にしていたといいます。
「東京にいた頃は、長男がすごく泣いていた時期だったので、周り近所のことを考えると『どうしたらいいの!お願いだから泣かないで!』って、いつも気が気じゃなかったんです。
でも今は、子どもたちが家の中でどんだけ叫んで怒って泣いても、逆に山に響いて『やまびこ』になって返ってくるだけですから(笑)。
精一杯大きな声出したって、まぁいっかって思える安心感があります。今、東京で子育てをするのを想像すると、気絶しそうです(笑)」(奥様)
ご主人も、
「今は子どもたちがどれだけ騒ごうが、何をしようが、親のほうも『まぁまぁ』って大らかな気持ちで見守れるようになりましたね」
と話します。

家のすぐそばには川があり、畑へ行けば泥だらけになって遊べる場所がある。
子どもたちが大きな声で笑ったり、思いきり身体を動かしたりすることを、そのまま受け止めてくれる環境があります。
「川があって良かった、土があって良かった。自然に助けられています」
という奥様の言葉が印象的でした。
また、東京でのオール電化の暮らしには、災害などで電気が使えなくなったときへの不安もあったそうです。
現在の家には薪ストーブがあります。
電気が止まったときにも火を使えるものが身近にあることは、奥様にとって安心材料の一つになっています。

自然素材の木の家を探して、コアハウスの見学会へ

神石高原町で家を建てることを考え始めたIさんご夫妻。
お二人が当初から思い描いていたのは、自然素材を使った木の家でした。
とはいえ、初めての家づくりです。
何から始めればいいのか分からず、まずは住宅展示場へ足を運んでみたといいます。
そこで奥様が感じたのは、自分たちが思い描いていた家との違いでした。
「展示場に行ってみたんですけど、私たちが思っているのと全然違って……。家に入った時の人工的な臭いがだめで、匂いにけっこう敏感なんです。
『オーガニックな家』と謳われていても『見た目』の話だったり、私たちが求めているものとは意味が違っていました」
そんなときに参加されたのが、コアハウスの木の家の完成見学会でした。
「コアハウスさんの木の家の見学会に行ってみたら、香りが全然違ったんです。木の香りが安心する感じで、優しくて、あったかくて。
自分が住みたいと思うかどうか、直感もありました」(奥様)

▲▼完成見学会では、写真だけでは分からない木の香りや手ざわり、空間の大きさなども実際に確かめていただきました。

Iさんご夫妻が暮らしの中で大切にしていたのが、
「生きていく上で、できるだけ自然に負荷をかけないこと」
でした。
断熱材についてもセルロースファイバーや羊毛などの自然素材を検討し、できるだけ自然に負担を残さない家にしたいと考えられていました。
そうしたお二人の考え方と、コアハウスが木の家づくりで大切にしていることには、重なる部分がありました。
ご主人は当時をこう振り返ります。
「コアハウスさんに行った時は二人共、『あ、ここだな』って。会社の理念や姿勢にも共感できたので、それ以降はあまり他の工務店を探さなかったですね」
「こう暮らしたい」を、一緒に家の形にしていく

それまで賃貸住宅で暮らしてきたIさんご夫妻にとって、自分たちの家を建てるのは初めての経験でした。
「こんなふうに暮らしたい」
というイメージはあっても、それを間取りや素材、設備といった具体的な家の形にしていくのは簡単ではありません。
奥様は、家づくりを振り返ってこう話してくださいました。
「私たちは『こうやりたい』とか大事にしたいものはあるけど、家づくりは初めてで、どうしたらいいかとか、どういう風にこだわったらいいかなんて、全然分からない状態でした。
それでも、私たちの想いをしっかりと汲み取って、こんなに素敵なお家をつくってもらって……。これから家を建てる人に『コアハウスさんにお任せすれば大丈夫ですよ』って言いたいです(笑)。本当に」




完成してから数か月。
家そのものはできあがりましたが、Iさん一家の暮らしは、ここから少しずつ形を変えていきます。

「やっぱり、色んな経験をこの家で積み重ねていきたいです。子どもが大きくなるまでってあっという間だと思うので。
自分たちらしさを詰め込んでいきたいというか……手作りもそうだし、庭づくりや畑との繋がりもそうだし。
色々なものと繋がって、大切なものを増やしていきたいです。子どもたちの成長にも繋げたいし、自分たちの成長にも繋がる場所にしていきたいですね」(奥様)
完成したときが、この家の完成ではないのかもしれません。
庭をつくり、畑を耕し、火を囲み、子どもたちが成長していく。
暮らしながら少しずつ手を加え、自分たちの家になっていく。
Iさんご一家のお話を聞いていると、そんな家との付き合い方が見えてきました。
・つづく・
東京から神石高原町への移住。
新しい土地での人とのつながり。
自然の中での子育て。
そして、自分たちが大切にしたいことに合う木の家との出会い。
今回は、Iさんご一家が今の暮らしへたどり着くまでのお話を伺いました。
この連載は、福山市北部のフリーペーパー「キタマチDiary」さんでもショート連載として掲載しており、8月号で誌面版は最終回となりました。
誌面からブログへ来てくださった皆さま、編集者の皆さま、ありがとうございます。

▲最新刊は爽やかなチューリップ模様♪是非お手に取ってみてくださいね。
ブログ版も、残すところあと1回です。
次回【第6回・最終回】では、家が完成してから始まったIさん一家の「日常の変化」をご紹介します。
テレビをあまり見なくなったという暮らしや、旅行へ出かけることが以前より少なくなったという変化。
そして、インタビュー後に完成した庭の様子もご紹介する予定です。
最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
<この住まいの施工事例>
<「森と暮らす家」ブログシリーズ初回はこちら>
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執筆者 /
テシマ
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